20代と40代が語る!パイオニアのアプリ開発!
新卒入社の20代社員とキャリア採用入社の40代社員がパイオニアのアプリ開発について語ります。会話するドライビングパートナー「NP1(エヌピーワン)」プロジェクトを通して見えてきた、SaaS Technology Center(以下、STC)の課題と未来について触れています。
ごあいさつ
年齢も経歴も違いながらエンジニアという点で結びついている二人に、今のパイオニアがどのように見えているのか。二人が関わっているMy NP1(マイエヌピーワン)を通して、現場の声をお届けします。今回は、新卒からパイオニアで働いている坂巻と、キャリア採用で入社した沖田との対談です。
My NP1のはじまり
沖田:
今日はSTCのモバイル開発部やMy NP1の状況をざっくばらんに話していければと思います。よろしくおねがいします。
沖田:
早速ですが、坂巻さんはSTC発足前からMy NP1の開発に関わっていましたよね。最初はどんな状況でスタートしたのでしょうか?
坂巻:
STC、というかパイオニアの今後の方針として、ハードだけではなくソフトウェアを活かしたサービスを展開していくことになりました。
その流れでまずはNP1プロジェクトが発足し、次いでSTCの組織が設立したのですが、これまではハード主体だったこともあり自分たちでアプリやサービスを育てていく、というのは誰にとっても未知の領域でした。
そのため、チームを作るところから非常に苦労しました。社内でアプリ開発を経験していたメンバーはチームの半分以下でしたし、My NP1に限らず今もエンジニアは全然足りていません。
沖田:
最初は、技術だけではなくメンバーを揃えるところから、かなり手探りで始めたのですね。
率直に言って、今のMy NP1のチームはスキルレベルや開発環境はまだ改善の余地がありますが、仲が良い雰囲気やアプリを良くしていこうという意識がすごく感じられて、非常に働きやすいと感じています。
逆に馴れ合いになりすぎないよう注意は必要ですが(笑)
坂巻:
自分は以前に海外向けカーラジオのファームウェアなどを担当していましたが、今回のようなアプリ開発やそのCI/CDに関しては初めての経験だったのでいろいろ勉強しながら取り組んでいます。
社内にはお手本となるような事例もなかったので、動くようになっても「本当にこれでいいのか?」という不安は常にありました。
沖田:
それでもハードウェアと連携するアプリをリリースまでもっていったのは十分にすごいと思います。本当にお疲れさまでした。
坂巻:
ありがとうございます。まだまだ改善しないといけないですけどね(笑)
My NP1の課題とこれから
沖田:
ところで「まだまだ改善」ということですが、具体的にどのような点を良くしていきたいですか?
坂巻:
主に、初期に実装したコードのリファクタリングとテスト、それとCI/CDを含めた開発環境の改善ですね。
沖田:
いずれも今後のことを考えると避けては通れない道だと思います。自分もiOSのコードを見ていてテストを書くためにはリファクタリングが必要だと思うところが少なからずありました。
坂巻:
最初はハードが無い上に通信仕様やUIも決まっていなかったため、アプリの設計も非常に難航しました。関係各所との調整にも時間がかかり、余裕をもった実装はできなかったのが正直なところです。今はリリースして半年ほど経ちMy NP1を育てるフェーズになっているので、経験をもっている人の知識をどんどん取り込んでいきたいです。
沖田:
ややプレッシャーを感じます(笑)
ただ、自分がパイオニアに入ったのはそのような使命もあると思っているので、良い刺激を受け取ってもらえるように頑張ります。
坂巻:
また、CI/CDに関してはBitriseをモバイル開発部全体で使っており、プロジェクトの垣根を超えて取り組みを行っています。他のアプリで使っているAppiumなどの知見も共有して、My NP1にも取り込んでいきたいです。
坂巻:
機能を充実させつつ品質を高め、さらに開発スピードを上げるには、テストの自動化など、表には見えないけどエンジニアにしかできないことを地道にやっていくという必要性を改めて強く感じています。
逆に、沖田さんは今後どんなことをやりたいですか?
沖田:
実装は当然として、全体的な最適化に興味があります。
基本的にiOSエンジニアですが、まずはMy NP1でiOSもAndroidもひっくるめて仕様の検討などをもっとスムーズにできるようにしたいですし、そのために他部署ともどのように繋がりをもてばいいか考えたりしています。
NP1は関係部署も多いので、どうやってキーパーソンの心を掴むか悩ましいです(笑)
坂巻:
たしかに関係者は多いですよね。
特に開発初期では、NP1本体との通信仕様の策定に非常に苦労しました。
沖田:
人が多いのは頼もしくもあるのですが、逆に責任感が薄れてしまったり意思決定に時間がかかったりもするので、何かをするときにはイニシアチブ取る人が非常に重要だと思っています。
入社してからの印象では、情熱を持っていても前に出ていこうとする人は少ないと感じていて、もっと好きなように言ったりやったりすればいいのにと思っています。
坂巻:
いいですね!ぜひ一緒にやっていきましょう。
沖田:
自分のようなキャリア採用入社の人間は、パイオニアに無かったものを持ち込むことはできるのですが、逆に坂巻さんのように新卒からパイオニアで働いていた人しか持ってないものも当然あると思っています。
言うなれば「パイオニアイズム」みたいなものは坂巻さんのほうが強く持っていると思うんです。ですので、パイオニアを変えるために沖田は起爆剤になって爆発する本体は坂巻さん、というのが自分の理想ですね。
坂巻:
炎上はしないように、ホットになりたいです(笑)
沖田:
採用にも通じることですが、結局は「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえることも重要だと思っています。
何かをやりたいというのはエゴを通すことではなく信念をもって周りを巻き込めるかということなので、巻き込みたい、巻き込まれたい、と思ってもらえるように仕事をしていきたいです。
STCで変化する開発環境
沖田:
採用と言えばSTCにはキャリア採用の人も多くいますが、坂巻さんが入社したときと比べて、何か変わった感覚はありますか?
坂巻:
部署異動などで身近な人は変わるのですが、STCになってもパイオニアの働きやすさという点はあまり変わりませんでした。そういう意味では、老舗と言われるだけの充実した環境があったのだと思います。
ただ、CTOの岩田さんをはじめ、キャリア採用入社の方の刺激を多く受けていて、STCはパイオニアの中でも変化の勢いが凄くあります。
特に開発では非常にスピード感が出たと思っていて、現在My NP1ではiOSもAndroidも2週間に1回リリースをしているのですが、ハード主体のときはこのような動きではありませんでした。
沖田:
いわゆるウォーターフォールからアジャイルに変わった点も大きいですよね。ハードにはハードの大変さがありますが、アプリはアプリで常にアップデートを求められるのでスピード感を持った動きというのは非常に重要です。
坂巻:
また以前は決められたことを予定通りにやっていくという意識や体制が強かったのですが、My NP1ではiOSのスクラムマスターの役目もしているので、自分が主体的に動く重要性というのを悩みながらもすごく実感しています。
自分が動かなければ周りも動かない。でも動くのであれば周りは非常に協力的で、本当に主体性が求められている。そしてそれができる環境になっているということに改めて刺激を受けています。
沖田:
自分もこれまでに何回か転職をしましたが、パイオニアには仕事に真摯な人ばかりですし、福利厚生含めて非常に良い環境が整っていると感じています。
アプリやサービスの開発においては改善の余地は大きいと思いますが、技術カンファレンスのスポンサーも始めたりして、変革のポテンシャルはすごくあると思っています。今後は環境を活かしつつ、My NP1をもっと良くしていきたいです。
これからも、よろしくおねがいします。
坂巻:
頑張りましょう、よろしくおねがいします!
最後に
今回の対談はいかがでしたか。
話の内容も興味深いですが、年齢も経験も全然違う二人が、今後のパイオニアやSTCのことを笑いながら話し合えるということ自体が、今のパイオニアの良さの一つだとも感じます。
すこしでもSTCに興味を持っていただけたり、現場の声をもうちょっと聞いてみたいな、と思ったらいつでも面談を受け付けています。パイオニア、STC、iOS、My NP1、雑談、何でも構いませんので気軽にお申し込みください!
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