
パイオニアの変革への挑戦とSaaS Technology Centerの設立
モビリティ領域におけるさまざまな課題を“モノ × コト”で解決するソリューションカンパニーへの変革を加速しているパイオニア株式会社。
初のnote投稿はその変革をリードするCTOの岩田からお話しをさせていただきます。
プロフィール
東京工業大学大学院を卒業後、セコム株式会社で画像処理系の研究開発、外資系ベンチャーで医療用3D画像診断アプリの開発、スタートアップベンチャーでスマートフォンアプリやWeb開発に従事。その後株式会社ミクシィでシニアプログラマー、ストリートアカデミー株式会社やJapan Taxi株式会社(現Mobility Technologies)でCTOを歴任。2021年3月 パイオニアに執行役員 CTOとして入社。2021年8月 SaaS Technology Center センター長に就任。
なぜパイオニアのCTOとなったか?
私は現在、パイオニアのCTOとして、全社横断の技術戦略を指揮しています。CTOとしてのミッションは、既存のハードウェア関連事業の強みを活かしつつSaaS事業も担える企業へと、パイオニアを改革していくことです。
前職の株式会社Mobility Technologies(旧・JapanTaxi株式会社)でもCTOを務め、長い伝統を持つタクシー業界のDXを主導してきました。
数年間在籍しましたが、業界のDXも進み、ある程度やり切ったと感じて、よりスケールの大きな場所でモビリティ(交通)関連事業に関わりたかったという思いから、2021年3月にパイオニアにジョインしました。
ーハードとソフトが一体となったサービス開発を行える稀有な企業
パイオニアはカーナビやカーオーディオなどのハードウェア、“モノ” を作っていて、現在でも主力の事業です。
加えて、業界に先駆けて2006年よりカーナビなどの車載機器から走行速度や自車位置など、さまざまなプローブ情報を、2013年からは交通量の多い場所、渋滞が多い場所などの地点画像・映像データも収集しています。実は、ハードとソフトが一体となったサービス開発を行える稀有な企業なんです。
今後は、2025年に向けて掲げている企業ビジョン「未来の移動体験を創ります-Creating the Future of Mobility Experiences」の実現を目指し、長年蓄積してきた技術資産を活かしてモビリティ領域の“サービス” を生み出す「モノ × コト」への変革を進めていきます。

ーパイオニアはもっと良くできる
初めの2カ月くらいで百人以上の社内メンバーと面談し、さまざまな打合せにも参加して、わかってきたことがあります。それは、パイオニアは、人材も、面白いアセットもいろいろと持っていて、もっと良くできるのにもったいない、ということです。
SaaSカンパニーになると言っても急にはなれません。「なぜ、この変化を取り入れなければならないか」、「今」の状況を理解して判断するとことが重要です。
例えば、期初に立てた計画に対して忠実に実行しようとする姿勢そのものは間違っていませんが、状況が変わっている局面ではその時なりの判断も必要です。コスト面もそうです。
既に確保した予算内であれば良いということではなく、システムの開発・運用において不要なコストがかかっているなど、改善余地はまだまだあります。
ー現物を見て即判断する
また、大企業ならではの課題かと思いますが、同じテーマをあちこちで取り組んでいるような姿も見受けられました。
「現在の開発体制では何が問題であり、どう変化すべきなのか」「開発サイクルを高速化し、コスト削減を行うことで企業はどう改善するのか」といったことを常に意識することが大事だ、ということをメンバーに伝えています。
開発のスピードを上げていく必要がある中で、大事なのは、多くの書類や手続きではなく、現物を見て即判断すること。「こうなればよくなるのに」と思うことは遠慮せずどんどん言って欲しいと伝え、組織全体の改善に結びつけていくのが私の重要な役割だと思っています。
なぜ、SaaS Technology Center設立したのか?
多くの社内メンバーとの話を通して、”モノ×コト”へのシフトを加速させ、素早くプロダクト・サービスとして形にし、SaaS事業を強力かつ迅速に推進する組織を作ることが必要だと強く感じました。
そこで、CTOとなってから4か月後の8月に、SaaS Technology Centerを設立し、そのセンター長となりました。
※我々が目指すSaaS事業は、スマートフォンアプリやWebサービスを主体としたプロダクトを開発し、売り上げを上げるビジネスを展開し、ストック型(積み上げ)を基本として中長期的に収益が増加していくビジネスモデルの構築とサービス提供を目指しています。
ーSaaS Technology Centerの3つのミッション
SaaS Technology Centerでは、3つの大きなミッションを掲げています。『アジャイル開発組織への変革』、『高品質かつ迅速なサービスの提供』、『データビジネス活動で収益に貢献』です。

PDCAを回してデータ分析基盤を構築する、開発と運用プロセスを統合して高品質かつ迅速なサービスを提供する、Dev Opsでスピーディーかつ高品質なものを構築していく一方で、エンジニアもユーザの声や世の中の状況変化に合わせてアップデートし、安定したSystemとして、テクノロジーを維持・構築・組み込んでいく、、
簡単に言えば、スピードを重視した開発スタイルを採用し、日々改善を繰り返すことでサービスを継続的に成長させ続けることが可能な組織体制・マインド(カルチャー)を作り上げることです。
また、そのためには顧客の声をしっかりと集める、事業における重要な指標を可視化すること、つまりデータサイエンスがとても重要となるため、データ分析基盤を構築しデータからビジネス及び事業をしっかりとサポートする組織を目指しています。
noteをご覧いただいている方々に向けて
まだまだ立ち上げたばかりの組織ですが、外部からもクラウド、アプリ、データ系のエンジニアがジョインしてきて、中途・生え抜き問わず、ソリューションサービスカンパニーに向けて一気に動こうとしています。
このnoteを通じて、パイオニアで実際メンバーがどう活躍しているのか、さまざまな目線で率直に語ってもらおうと思っています。
読者の皆さんに向けて、パイオニアの情報をどんどん発信したいと思っているので、このnoteへのいいね!やシェアを是非お願いします。フォローも大歓迎です!
最後に
パイオニア株式会社では、変革に向けて一緒に働く仲間を募集中です! 老舗メーカーの変革に少しでも共感、チャレンジしてみたいと思われた方は、下記の採用ページをご覧ください。
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