入社3年、「失敗を恐れずやってみる」ことで得た成長
こんにちは!Cross Technology Center(以下:CTC) データインテリジェンス部の八杉です。SIerから転職して約3年が経過しました。今回はシステムエンジニアからアナリティクスエンジニアに転身した私自身の変化を一年毎に振り返ってみました。
自己紹介
現在は、パイオニアに「当たり前に "データインフォームドな意思決定" が行われる」カルチャーを浸透させるため、データ連携、データマート・ダッシュボードの構築やデータ人材育成に携わっています。入社の経緯は下記をご覧ください。
1年目:事業会社での "働き方の違い" を痛感
成長ポイント
ダッシュボード 0→1立ち上げ
入社後、1つの事業部を担当し、継続して意思決定に使われるダッシュボードの構築・改善に取り組みました。
前職では、最終的な意思決定は取引先に委ねられていて、私自身は失敗しないようどこか縮こまって行動していました。一方、パイオニアでは「失敗しても知見と経験を得られるから、自分で決めてやってみて!」というスタイル。
頭では理解できるものの、染み付いた行動パターンを変えることは容易ではありませんでした。しかし、役員への成果報告や上長との1 on 1を重ねる中で、「数字」への意識が強くなり、優先順位の考え方や時間の使い方が変わりました。これらが変わると、「より早く数字を達成するには・・・」が軸となり、余計な思考を削ぎ落とし行動を変えていくようになりました。
その感覚を掴んでからは、主体的に事業責任者へのヒアリング、1 on 1を行い、意思決定プロセスの把握、必要なデータについてフィードバックをもらいながら機能や内容を改善していきました。また、各部署が独自に数値管理していたことでKPIにズレが生じていたため、地道に認識を合わせていく働きかけも行いました。
その結果、ダッシュボードが経営会議での事業判断やアクションの意思決定に活用され続けるようになり、その効果もあってBIツールのユーザー数が倍増するなど、データ活用の促進に寄与できました。
2年目:大きな役割と期待、そして責任
成長ポイント
「問題」でなかったことを「問題」に
1年目の成果もあり、BIツールの責任者を任されました。まずは、どの部門にどのように展開していくべきか、どう価値を感じてもらうかなど、活用促進への戦略を検討しました。
この活動を円滑に進めるために役員・マネジメント層に対して主体的にデータ課題のヒアリングを行い、解決に向けた提案を行いました。当初は「問題」と認識されていなかったことも、成功事例と現状を比較することで「問題」として認識してもらい、これまで関わりのなかった部門とも課題解決の取り組みをスタートさせることができました。
複数部門とやり取りをする中で、それぞれが同じような課題に取り組んでいたので「もったいないなぁ」と思うことが多々ありました。そこで、ナレッジを共有し合い、相互にアドバイスできる横のつながりを強化しようと考え、社内コミュニティを立ち上げました。
これらの取り組みにより、BIツールのユーザー数は1年間でさらに倍増しました。
3年目:自己成長へのスピード、さらに加速
成長ポイント
実務課題に間近で関わるデータ人材育成プログラム
よりスピーディーにデータ活用を全社展開するため、事業部門に推進する仲間を育成する ”インフルエンサー輩出プログラム” を企画・実施しました。
参加メンバーが実務課題を解決できるようにするため、ゴールから逆算した課題設定や解決に向けた意思決定、具体的なアクションを明確化するワークショップを行いました。
当初、「自分の作ったコンテンツが役に立つだろうか・・・」と不安でしたが、データインテリジェンス部のメンバーに壁打ちし、フィードバックを得たことで研磨され、自信を持って実施することができました。
参加メンバーのフィードバックは「データ分析のハードルが下がった」「仕事の進め方の "型" ができた」といったポジティブなものが多く、このプログラムを実施することの価値を実感しました。また、ワークショップを通じて参加メンバーと共に実務課題を深く考えることで、解像度高く課題解決に関わることができ、私自身も多くの学びを得ることができ、大きな経験となりました。
教育プログラムのスケールアップ
プログラムを卒業したメンバーとは定期的に課題を共有・解決していく場を設け、継続的に活動し、さらには参加メンバーの部署で自発的にプログラムを展開する活動も進んでいます。
これまで私自身が事業・部門と会話をしながら、課題解決の支援をしていましたが、さらにスピードを上げて全社へデータ活用カルチャーを浸透させていくためには、特定の人に依存せず組織にナレッジが残る仕組み化が重要だと考えています。現在、この活動を人事部門が提供する教育プログラムの1つとして全社展開することに取り組んでいます。
発信の力で広がるデータ活用と人との繋がり
私が、この3年で大きく変化したことは「発信」に対するマインドです。
これまで公式noteの多くの記事に参加していますが、入社当初は発信することに恐怖心を抱いていました。しかし、私の課題を理解し、挑戦できる環境を与えてもらったおかげで、「失敗を恐れずやってみる」という一歩を踏み出すことができました。
さらに、データインテリジェンス部で「気軽に共有し合う」仕組みを取り入れたことで、心理的なハードルが下がり、スピード感をもって「発信」できるようになりました。
noteや育成活動など、いざ「発信」に取り組んでみると、些細な内容でも誰かの役に立つことがわかり、自分自身の理解が深まることを実感しました。また、それが新たな議論を生み、インプット・アウトプットする好循環につながるなど、多くのメリットを感じるようになりました。発信を続けることで自信がつき、縮こまっていた自分から解放され、より "自分らしく" 活動できるようになったと感じています。
アナリティクスエンジニアという役割はデータに関わる守備範囲がとても広いです。データ活動を通じてインプット・アウトプットを繰り返し、「発信」していくことは、自身と組織、さらにはパイオニアの成長にとても重要なことだと感じ、さらに加速させていきたいと考えています。
最後に
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