データエンジニアがご紹介! "本質的な" データ活用に向けた活動と工夫
こんにちは。いつもパイオニア公式noteをご覧いただき、ありがとうございます。Cross Technology Center データインテリジェンス部でデータ活用支援やデータマネジメント領域を担う「データソリューショングループ」に所属しているの髙橋です。今日は、日々の業務活動や意識して取り組んでいることについてご紹介します。
自己紹介
出身は神奈川県の湘南エリアなのですが、音楽やラジオを聴くなど、インドアの趣味を楽しむことが多いです。しかし、最近では運動不足解消のために毎朝30分ほど散歩したり、ジムに通ったりもしています。筋肉痛が辛い日もありますが、仕事のパフォーマンス向上に役立っていると感じています。
前職は新卒から約5年、SIerに勤務して企業様向けのデータ基盤やBIダッシュボードの開発支援をしていました。開発に専念できる環境であったため、自身の技術力を高めていくことができ、とても良かったと感じています。
転職活動を始めるきっかけ
それらの経験を積んでいく中で「自分が構築したものは、どのように活用されているのか?どのようすれば、より活用されるのか?」ということへの興味が大きくなり、データ活用を推進する仕事に挑戦したいという想いが増し、転職を決意しました。
ただ、私にとっては初めての転職ということもあり「新しい環境にうまく適応できるだろうか?」「必要なスキルを身につけられるだろうか?」といった不安もありました。そのため、一緒に働く仲間が互いの成長を支援し、協力しながら仕事ができる環境を求めて転職活動を始めました。
転職先として事業会社をメインに探していた中、パイオニアに出会いました。最初は「カーナビのブランドとして聞いたことのある会社だな」という程度の認識だったのですが、公式noteからデータ活用の推進に本気で取り組んでいると知り、興味が湧いて面接を受けました。
そしてデータインテリジェンス部の方々の話を聞いていく中で、業務内容や雰囲気が自分に合っていて「ここなら求めていた環境で働ける!」と思い、パイオニアへの転職を決断しました。
実際働いてみても、データのビジネス活用に向けて本気で取り組み、互いに協力しながら成長していける最適な環境だと感じています思っています。今日は、私たちの活動内容や一緒に働く仲間を紹介したいと思います。
データソリューショングループの活動内容
(1) データソリューショングループのミッション・ビジョン・バリュー
パイオニアは「老舗電機メーカーからソリューション企業への変革」に向けて日々取り組んでいます。データインテリジェンス部では、この変革を加速させるためにデータ支援を通して活用の文化を根付かせ、事業に貢献することを目標に活動しています。
その一翼を担うデータソリューショングループでは、私たちの強みを活かした大きな目標として、「全社員の意思決定をデータに基づくものにしよう!」と考え、パイオニアグループのミッション・ビジョン・バリュー(以下、MVV)に則り、その実現に向けたグループとしてのMVVを掲げて活動しています。
データソリューショングループのMVVでは「データドリブン」ではなく「データインフォームド」という言葉を採用しています。最終的に意思決定をするのはヒトであり、ヒトが主体的にデータを基に意思決定し、アクションにつなげることがデータ活用の目指す姿だという考えから、この言葉を選んでいます。
(2) 活動内容 - ノウハウ提供
データインテリジェンス部の発足(2021年)以降、部のメンバーが各事業部門に関わり、課題設定はじめ、分析や可視化の支援、データ活用施策に関わる議論やアクションを実施してきました。その甲斐もあり、データを客観的に捉え、分析・可視化を通してデータに基づく意思決定をするというデータ活用の文化が根付きつつあります。
しかし、私たちの掲げるミッションを達成するためには、よりタイムリーにデータ活用のサイクルを回し、さらにその規模を飛躍的に拡大する必要があります。そのためには、事業部門でデータ活用を推進する協力者を選任してもらい、一緒に進めていくことが効果的と考え、データ活用可能な社内インフルエンサーの育成プログラムを推進してきました。
また、この活動ではダッシュボードの構築だけにとどまらず、業務でのデータ活用機会を増やし、さらには選抜メンバーを中心に自部門のメンバーを巻き込みながら人材育成とデータ活用を習慣化する活動も行っています。
今後はこれに加えて、SQLなどのデータを抽出・加工するスキルや、アウトプットに合わせてデータを適切に表現するBIツールのスキル向上を目的とした仕組みを開発していこうと考えています。
データ活用人材が増えるに従い、データ要件も幅広くなることが考えられますが、スキル不足で必要なデータを見られないことや、分析・可視化の手段が限られてしまうのは非常に勿体無いことだと考えています。そのため、データソリューショングループでは、継続してデータに関わる幅広いスキルとノウハウを習得し、ユーザー提供可能な体制作りを進めています。
(3) 活動内容 - 環境整備
上記のような育成活動と並行し、データ活用人材が安心安全にデータを扱える環境整備も行ってきました。
具体的には、セキュリティを担保しながらデータを取り扱うルールの作成や、ユーザーへの周知、運用を実施してきました。また頻繁に発生するアクセス権限管理の運用は、一部の処理を自動化するなど、正確かつ効率的に運用できる仕組みを構築してきました。
これからもデータ活用可能な社員を増やしていくことを目標としてデータマネジメント活動に注力し、社員にとって扱いやすいデータ環境を提供していこうと考えています。
データ活用を推進する課題と意識していること
データ活用推進のための取り組みを紹介してきましたが、完全に解決できていない課題もまだ多くあります。例えば、このようなご経験や感じられたことはないでしょうか?
こうした課題を解決し、本質的なデータ活用によりビジネス貢献することを実現するために、データインテリジェンス部のデータアナリスト、データエンジニアは日々奮闘しています。
本noteをご覧の皆さんの中でデータの仕事に関わる方は、同じような悩みを抱えているのではないでしょうか?
こうした課題解決に向けて、どのようなことを意識し、協力してデータ活動を進めているのか?というテーマで、同じ部のメンバー2人にインタビューしてみました。
目的を明確に、そして主体的にデータ課題に取り組む
髙橋:
まずは、スマートフォン向けカーナビアプリ「COCCHi」のデータ分析支援をしている石橋さんへのインタビューです。よろしくお願いします!
石橋さんは「COCCHi」の事業責任者や現場の方へのデータ分析活動を行っていますが、データ分析から得られた結果をアクションにつなげるために意識していることを教えてください。
石橋:
データ分析を行う前に、目的や想定しているアクションを明確にして、データのデリバリー後に事業部門が実行できる状態になることを意識しています。
ただ、現実的には毎回アクションをかっちり決めるのは難しいですし、「まずは現状把握をしたい」という場合もあります。そういう時は「最終ゴールは何か?」に対してシンプルな回答をもらえるので、一緒にゴールを目指して分析ストーリーを考えています。
髙橋:
確かにゴールを意識することは大事ですよね。これはデータ分析だけじゃなく他の仕事にも言えることだと改めて実感しています。私も開発している時に方針を迷うことが沢山あるのですが、「最終的に何が達成できればいいんだっけ?」と考えると視野が広がったり、新しいアイデアが出て次へ進めることができたりします。何かに迷って行動できない時は、常にゴールを振り返るように意識したいですね。
髙橋:
石橋さんは以前、積極的に提案型の分析活動を増やしていきたいと言っていましたよね?
石橋:
はい。依頼を受けるだけじゃなく、私たちが主体的に事業部門に働きかけることで、新たな視点の提供から価値創出につなげることはもちろん、より強固な信頼関係の構築や、データインテリジェンス部のプレゼンス向上につながると考え、最近では部のメンバー全員で課題設定から分析、想定し得るアクションまで検討して事業部門に提案を行っています!
まだ始めたばかりの活動ですが、事業貢献につながる取り組みと捉えてもらているので、今後も続けていこうと思っています!また、部のメンバー全員で取り組んだことで、自分だけでは思いつかないようなアイデアが出てきたり、分析やデータ処理の方法を教え合いながらできたりと、副次的な効果もあります。
髙橋:
私もこの活動に参加して、いろいろな発見がありました。課題設定を考える時に他のメンバーの意見を聞くことで「そんな考え方もあるのか!」と勉強になりますし、データ処理の開発では仕様やエラーの調べ方も人それぞれで、考え方の引き出しを増やせたと思います。
お互いの成長にもつながりましたし、何より1つのゴールに向けて、全員が積極的に意見を出し合い、協力しながら進めていけたことは非常に有意義で楽しかったです。
引き続き協力して課題解決していきましょう!石橋さんありがとうございました。
お互いの強みを活かした協力体制でデータ課題に取り組む
髙橋:
次は、組織運営の生産性を可視化してアクションにつなげるダッシュボードと、それに関わるデータマートの構築をしている須田さんへのインタビューです。よろしくお願いします!
須田さんは経営層や事業推進、現場の方など、異なるレイヤーの方々と日々コミュニケーションされていますが、普段どのようなことを意識しながら取り組まれているか教えてください。
須田:
立場や業務の目指す方向が異なる中でも、共通の言葉とイメージで議論することを心がけています。例えば、設計の際にはテキストや口頭だけではなく、BIツールの完成イメージなどを共有することで、議論をスムーズに進めることを意識しています。
また、さまざまな部門データを組み合わせたり、複雑な条件での算出が必要になったりした時は、お互い丁寧に情報を確認し合いながら業務を進めています。データの全体像を理解することに骨が何本も折れましたが(笑)、互いにイメージを共有できたことで着実に進められるようになっていると感じています。
髙橋:
私も以前、相手の立場や視点を意識せず、エンジニア視点での話ばかりをして相手に伝わっていなかったり、後から「あれ、そんな意味だったの?」と認識がずれていたりする経験をしました。それ以降、受け手の視点で伝わりやすいコミュニケーションをするように意識しています。
髙橋:
今の業務で苦労したことや気づきを教えてください。
須田:
当初は業務に詰まった時など、「自分で成果を出さなければ」と思い、いろいろ作業を抱え込んで締め切りギリギリになってしまうことがありました・・・。
その時、同じ業務を進めるメンバーや上長が手を差し伸べてくれて、開発から品質確認に至るまで役割を決めて分担してくれることになりました。オフィスの1テーブルに集まって、その場で対話と解決をしながら効率よく進められ、業務ボリュームだけでなく心もかなり軽くなりました。
また、この活動の振り返りを行い、原因と対策についても議論しました。そこでは、起こってしまったことへの叱責でなく、ゴールを再認識したうえで何が原因で、どのように改善すれば同じことが起きないか?を健全に議論しました。私にとって居心地が良く、安心して成長できる組織だと感じましたね。
髙橋:
そういう苦労があったのですね・・・。私も困った時はチームによく助けられています。データインテリジェンス部のメンバーは全員キャリア採用で、さまざまなバックグラウンドや強みを持つ人が集まっているので、お互いの強みを活かして協力と成長できる場だと思っています。
常にユーモアのある話し方で場を和ませたり、議論が詰まった時には論理的に整理して解決に導いたり、さまざまな強みを持つ人がいる中で、自分ももっと強みを活かせるようにしていきたいです。
須田さん、ありがとうございました!
最後に
私たちの取り組み内容と、部のメンバー2名へのインタビューを通して、私たちがビジネスとして意識していることをお伝えしてきました。
データ活用には多くの課題があり、本noteをご覧の皆様もさまざまな工夫や努力をされていると思います。
私たち、データインテリジェンス部のメンバーもデータ活用の文化を拡大させていくために、日々切磋琢磨しながら活動しています。
本noteの内容が少しでも皆様の仕事の参考やアイデアにつながればとても嬉しいです。
また、私たちの活動に少しでも興味を持った方、共感した方、「もっといい考え、方法があるよ!」という方は、ぜひ気軽にカジュアル面談をお申し込みください!
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