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憧れとともに飛び込んだ、 “音”の世界

従来の「“モノ”を売る」ビジネスモデルに、ソフトウェアなどの“コト”を掛け合わせ、ソリューションサービス企業への変革を推進しているパイオニア
その中で社員は何を考え、どのように働いているのか?技術開発本部の社員にインタビューしてみました。

今回話を聞いたのは……

石黒 留衣
技術開発本部 技術統括グループ IVIソフトアセット開発部 サウンドソフト課2017年4月新卒入社

業務内容

──音響機能開発とサウンドデザインのデュアルワーク

音に関わる仕事がしたいと考えて、新卒でパイオニアに入社しました。現在はサウンドソフト課という部署で、パイオニアが手がける音響機能の開発に携わっています。直近では、楽曲の特徴を解析し、曲調や雰囲気に合った拍手や歓声、手拍子を自動で付加することでライブ会場にいるような臨場感を演出する「anytimeLIVE!」というシステムの開発などを行っています。 

また最近は、部署をまたいでパイオニア製品のサウンドデザイン業務も行っています。カーナビの「ポーン」というサイン音など、製品に使われる音を一からデザインするんです。例えば後続車が近づいてきて危険を察知したときの音とか、ちょっとドライバーの気を引きたいときの音とか。実際に MIDIキーボードを叩きながら、ソフトに入っている複数の楽器の音を選び、シーンに合わせていくつも作成。他のメンバーとそれぞれの音を持ち寄って、どれがそのシーンに最もふさわしいか客観的に評価し合います。

音作りの際のデスク

昨年、カーナビとドライブレコーダーがひとつになった「NP1」という新カテゴリーの商品を発売したのですが、そのサウンドデザインにも関わらせてもらったんですよ。15種類の音を作成したのですが、1つの音に必ず3つ以上候補を出すようにしていました。合計すると、先輩と3人で100弱くらいのサウンドを作ったと思います。この業務を始めてから、以前は気にしていなかったような些細な音についても意識するようになりましたね。例えばライブに行ったら、歌や楽曲には直接関係ない、場面転換のときに流れている音を“いいな”と思ったり……。 

製品の効果音にも、各社それぞれ特色があるんです。“パイオニア製品っぽいサウンド”も私の中にはありますね。どういうものか、言葉では具体的に説明できないですけど……。でもそれを突き詰める仕事がしたかったので、まさにやりたいことをさせてもらえて感謝しています。経験豊富な先輩方に教えてもらいながら、今までの“パイオニアの音”を守りつつ、これからのスタンダードになるような音作りができるよう、日々精進しています。

入社してからのキャリア

──スキルのある専門分野から、より関心の高いサウンド関連業務へ

大学ではもともと機械工学を専攻していて、入社してから3〜4年目くらいまでは機構設計の部署にいました。機構設計業務はやりがいがあったし、“こんなふうになりたいな”と目標にしたくなる女性の先輩もいたりして、とても働きやすかったです。でも、音に関わる仕事をやりたい気持ちはずっとあったので、組織変更のタイミングで自ら希望を出し、ソフトウェア開発の部署へ。その時は、音響系のシミュレーションソフトがなんとか使える程度のスキルでした。プログラミングは大学の必修科目でやったくらいで、今初めて勉強しています。

職場に女性は少ないですが、それは理系なので学生時代と同じ。まったく気にせず働けていますよ。結婚して産休や育休を取っている先輩もいるので、働きにくさは感じないですね。みんな気さくで、フレンドリー。アットホームな雰囲気の中で、働けています。

同期の結婚式に参加したときの様子

どんな人が向いている?

・信念を持ちつつ、のびのびと働きたい人
・ひとつのことについて考え抜ける人
 
私は、「音に関わる仕事がしたい」と言いつづけてその業務につくことができました。自分が興味を持っていることや、やってみたいことをしっかり口にするのは大事だと思います。そして、パイオニアはそれを聞き入れてくれる会社でもあるかと。

システム開発は、今までどこにも正解が無いことを突き詰めていく仕事です。決まりきっていないからこそ、「こうなったらいいな」という理想から逆算して、職人のように考察する場面はたくさんありますね。だから、しっかり考えることを苦に思わない人が向いているのではないでしょうか。
私自身も、システム開発とサウンドデザイン両方の業務のバランスをとりながら、やりたいことを成果に繋げられるよう頑張っていきたいです。


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