キャリア採用社員が川越事業所見学に行ってきた!
この記事はPioneer Advent Calendar 2022の10日目の記事です。
今回の記事では、キャリア入社した社員を対象に実施している川越事業所見学会(オンボーディング研修)の様子をレポートします。
自己紹介
人事の添田です。HR系カンパニーでの法人営業、スタートアップの立ち上げとSaaSの事業開発を経て、今年の5月にキャリア入社しました。
学生時代から趣味でDJをしており、パイオニアロゴの製品をほぼ毎日身に着けて生活しています。
はじめに
パイオニアは、2025年に向けた企業ビジョン“未来の移動体験を創ります”の実現に向け、カーエレクトロニクス事業を主軸に、モビリティ領域におけるさまざまな課題を“モノ×コト”で解決するソリューションサービス企業への変革に取り組んでいます。
そのため、2020年以降、ITスタートアップやコンサルなどモノづくりメーカー以外の業界から、累計約100名近くの社員が入社しています。
キャリア入社した方の配属部門のほとんどは文京本社、茗荷谷オフィスということもあり、日々は都内のオフィスまたは自宅でのリモートワークで、ABW(*)という考えに基づきメーカーらしくない働き方をしています。
(*)ABWとは、Activity Based Workingの頭文字を取った言葉で、業務内容に合わせて働く場所を自由に選べるワークスタイルです。
上記の働き方ではあるものの、日常の業務においてパイオニアが長らく大切にしてきた「モノづくり」の価値観やプロセスに触れる機会が多いこともあり、リアルなモノづくり現場をキャリア入社者が理解する機会として、定期的に事業所見学(任意参加型の研修)を実施しています。
毎回定員枠がすぐ埋まるほど人気の研修で、今回は2022年に入社したメンバー(若手~部長クラス)を中心に15名が参加しました。
今回の記事では、川越事業所や当日の見学の様子について、簡単に紹介します。
川越事業所について
川越事業所は1970年に創業し、敷地面積約38,000㎡(東京ドーム約一個分)、現在当社の主力製品であるカーナビ・カーオーディオやハイエンドオーディオ(TAD)の開発設計生産を行う工場です。所属の社員は約2500人と本社と比較して数多く(8倍以上?)の社員が日々働いています。技術開発を行うR&D部門や実際に製品を作る製造ライン、信頼性センター、お客様向けのサポートセンターなど数多くの組織が一つの事業所に存在しています。
余談ですが最寄りの川越駅からタクシーに乗った際、社名をお伝えすれば住所不要で事業所に向かっていただけました。川越地区での知名度はかなり高いことが分かりました。
事業所見学について
事業所見学は製造ライン見学からスタートし、信頼性センター見学、TAD(弊社が誇るプロ向けオーディオ機器ブランド)視聴、お客様サポートセンターの見学という流れで1日かけて実施しました。
当日の写真や参加者の声を中心に、当日の様子をご紹介します。
製造ライン見学
まず、各部品やモジュールから実際の完成品ができるまでの生産ラインを見学することからスタートしました。基板実装や次工程への搬送など多くの部分で自動化が進んでいる一方、一部の工程では人による作業が残っており、人と機械の協働によって高い歩留まり率が実現している現場に一同心を打たれました。
参加者の中には、ソフトウェアの品質や開発自動化を業務で行っているメンバーもおり、「ソフト開発とは違う効率化や安全を重視していることを見られたのは参考になりました。とくに効果・費用を算出して改善しているあたりは非常に刺激になりました」といった気付きもあったようです。
信頼性センター見学
続いて、少し離れた場所にある信頼性センターの棟に向かいました。車載製品という特性上、熱や振動といった高い基準の環境試験をクリアしていることが上市の条件です。普段はアジャイル開発に慣れているSTC(SaaS Technology Center)のメンバーも、改めてモノづくりプロセスの奥深さと日々の業務との考え方の違いを体感しました。
(参加者の感想)
製品が使用される環境での耐久テストを行うだけでなく、輸送時のリスクもテスト時に考慮されているという点に驚きました。規模にもよりますがハード製品の開発は期間・コストのかかり方、設計の段階からお客さんの手に届いて反応が見えるまでの時間の長さがソフト開発と異なり、ハード製品のありがたみと怖さ(リスク)を両方感じました。
TAD鑑賞会
モノづくりプロセスの見学・実習を終え、参加者が最も(?)楽しみにしていたTAD鑑賞会です。TADは日本で数少ないアンプやスピーカーなどのハイエンドオーディオ製品のブランドです。
※NHKの音楽番組「SONGS」のセットにも同社の商品が採用されています。
パイオニアの祖業である音響事業について、多くの方はすでに事業譲渡したイメージを持たれているかと思いますが、TAD(法人名はTADL)は健在です。当日は、TADの理念「基本に忠実な技術こそ本物の技術であり、技術志向に傾くことなく、常に音質を最重視する技術こそ本物の技術である」について説明がありました。「スピーカーは世の中から見れば工業品です。ただし、私たちは芸術品を作っているという気持ちで取り組んでいる」という趣旨の話があり、パイオニアのモノづくり魂を感じました。
(参加者の感想)
創業者の思いが引き継がれていて、音のすばらしさを改めて感じ取りました。コンサートやホールでいろいろな音楽を聴いてきましたが、その時はあまり感じるところがなかった音の振動や音の立体感まで身体に伝わってきました。
カスタマーサポートセンター見学
最後に、パイオニア製品のカスタマーサポート(お客様相談)センターの見学を行いました。カーナビやカーオーディオといったカロッツェリアブランドの車載製品から、ビークルアシストやNP1といったSaaSサービスまで、当社全製品のサポートを行っている部門です。アプリ開発を中心にアジャイル開発を加速させている当社ですが、アジャイルな開発における重要な要素として、「フィードバックのループ」があります。
参加者の中からは「ソフトウェア開発においても、サポートのみなさんに意見を聞くと、お客さまに近い意見が聞けるのでは?と感じました。今後何らかの形で連携できないか、考えるきっかけになりました」といった声もあり、多くの気づきがありました。
さいごに
IT業界やコンサル、SIerなどモノづくりメーカー以外からのキャリア採用で入社した社員が多いパイオニアですが、「モノ×コト」を掛け合わせたソリューションカンパニーへの変革、再成長を実現するためには、モノづくり・サービスづくり双方の知見の融合が必要不可欠です。
今回の記事では、キャリア採用社員向けのオンボーディングの一部を、川越事業所見学会を事例にご紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今後も、パイオニアのことを知ってもらうための情報を発信していきますので、引き続きよろしくお願いします。
Pioneer Advent Calendar 2022 の11日目は、モビリティサービスカンパニー Vehicle Assist事業部 プロダクトマーケティングチーム渡邉さんの「法人車両の走行データでできることってなんだろう?」です。
是非お楽しみに。
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