転職して1ヶ月。元WEBディレクターからパイオニアのPdMへ
パイオニアのPdMに求められる動きや、私が前職から流用できたスキルセット、新たに獲得する必要があると考えるスキルセットについて紹介します。
こんにちは!パイオニアの SaaS Technology Center 所属プロダクトマネージャー(PdM)の濱田です。
私はこれまで、WEB制作会社やシステム開発会社で、PM/ディレクターとして、WEBサイト/アプリの要件定義・全体設計・画面設計といった制作業務や、プロジェクト全体の進行管理業務の経験を積んできました。そして、ちょうど1ヶ月前にパイオニアのPdMに転職しました。しかし実は、これまで「PM」の業務は経験があるものの、「PdM」としての業務は未経験です。
そんな私が実際にパイオニアに転職してみて、PdMとして働く際にPMから流用できるスキルセットは何か、また新たに獲得する必要があるスキルセットは何か、について簡単にまとめてみました。
まだ仕事の全容を理解できていない部分もありますが、ファーストインプレッションとして入社直後の印象をお伝えしたいと思います。
そもそもパイオニアでのPdMとは
パイオニアの主力事業は「車載器」のハードウェア販売です。一般的に「車載器」という言葉はあまり使われませんが、カーナビ・カーオーディオ・ドライブレコーダー・業務車両用機器といったようなものの総称と考えてください。
多くの場合、こうした機器は単体でも動作する機能を持ちますが、アプリも併用することで、より便利にフル機能で使うことができます。私の所属する部署では、主にそういったアプリの開発・運用を手掛けています。
そしてパイオニアのPdMに求められるのは、それらのアプリを成長させ、車載器も含めたプロダクト全体の価値を上げていくことです。
しかしながら、ハードウェアである車載器の開発はかなり専門性が高く、未経験者が急に開発をマネジメントするのは難しいため、車載器の専門家と相互に連携しながら進めていくようなイメージです。
製品開発のステークホルダーを、下の図にまとめました。
製品のベースとなるアイデアを「企画チーム」が立案し、それを受けて「車載器開発チーム」「アプリ開発チーム」が検討・仕様策定・開発にあたります。車載器・アプリの横串となる「技術チーム」は、全体プロジェクト管理を担います。またUIに関しては、「デザインチーム」が車載器・アプリを一貫して制作します。
図のように、アプリ開発チームのPdMは、幅広いステークホルダーと連携しながら業務にあたります。
そんなパイオニアのPdMとして私が1ヶ月間働いてみて、活用できるスキルセット、新たに習得する必要があると思ったスキルセットを、それぞれ見ていきましょう。
活用できるスキルセット
1. プロジェクトマネジメント・開発ディレクション
PdMとしての観点を持ちながらも、実際にはアプリのアップデート対応やキャンペーン対応、新規アプリの開発等、「プロジェクト」として開発を推進するフェーズも存在します。そのような場面では受託業務でPMをやってきた経験は大きな武器になると感じました。
実際にはこれからプロジェクトを推進していく段階ですが、ベースのスキルとして十分活用できそうな手応えを感じています。
2. UXデザイン・デザイン思考の知見
WEB業界では、10年くらい前から「ペルソナ」「カスタマージャーニーマップ」など、UXデザインのフレームワークが注目されてきましたが、パイオニアの現場でもそういった考え方が浸透しつつあります。
とはいえ、これらを活用した経験が豊富な人はまだまだ少ない印象です。UXデザイン関連の経験が豊富な人は活躍できそうですよ!
3.コミュニケーション
PMやディレクターにとってコミュニケーション能力は基本ですが、パイオニアにおいても重要です。特に新米PdMとしては、どんな貢献ができるかを示して皆さんと信頼関係を築いていく必要があるため、少し図々しいくらい首を突っ込んでいく方が良さそうです。
過去記事「パイオニア人事と部長陣が今日はなんでも答えます! 前編」でも書かれていますが、パイオニアの社員は話しやすい方が多く、フラットに直接やりとりできる雰囲気なので、コミュニケーションに関してはとてもやりやすいと感じています。
習得する必要があるスキルセット
1. 車載器やMaaS(Mobility as a Service)の知見
当然ながら、自社製品についての理解は必要です。
しかし車載器は特殊で、車に取り付けて動作させるものなので、気軽に家で動かしたりしづらいのが難点・・・。私は家で動作確認するために改造された端末を会社から借りたり、カー用品店に行って店頭で触ってみたり、といった方法で少しずつ理解を深めています。
あとは概念としての「MaaS」についても勉強した方がいいでしょう。私は本を数冊読んだ程度ですが、将来の移動体験がどうなっていくか、というアンテナを持っておくことで、アプリやサービスの開発に役立つと思います。
2. プロダクトのロードマップ策定・グロース施策
パイオニアのPdMとしては、プロダクトを中長期的にどのように発展させ、それぞれのフェーズでどうグロースさせるか、といった計画立案や実行が求められます。
一方、私がこれまで経験してきた受託開発の場合、納品・リリースしてプロジェクト終了、となるケースも多かったので、まだまだ経験が不十分というのが正直なところです。
しかしプロダクトのグロースは、パイオニアでもこれから強化していく領域なので、私も勉強しながら成果に結びつく方法を探していきたいと思っています。
3. 自分ごと化
最後は、厳密にはスキルセットではないのですが、事業会社内のPdM/PMとして動く場合のメンタリティ的な部分です。
クライアントワークではお客様と自社の間で、スコープやスケジュールの利害がトレードオフになる場合もあります(もちろんその辺りのバランスを取るのがPMの手腕でもありますが)。一方で事業会社では、メンバーの部署は違っても、ユーザー体験の向上や自社製品の売上向上といった目的は一致しています。
実現可能な計画を立てるために内容を精査することは必要ですが、目的のために一つのチームとして「どうやって実現するか」という議論にすぐ入れるのが、前向きで良いと思いました。
そういった関係性を築くためにも、他部門の領域だから・・・と線を引くのではなく、積極的に”自分ごと化”してコミットしていく姿勢が重要と感じています。
パイオニアのPdM像は、自分次第!
以上、私がパイオニアのPdMとして1ヶ月間働いてみて、活用できるスキルセット、新たに習得する必要があると思ったスキルセットを、まとめてみました。
PMやディレクターにもそれぞれ得意領域があり、それぞれスキルセットも違うとは思いますが、一つの例として参考になれば幸いです!
私の印象としては、パイオニアのPdMという役割についてはこれから決めていくことも多く、自分次第でいろいろな業務に関われそうだと思っています。
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