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スマホを繋ぐ、スマホを使う~カーオーディオとスマホでできること〜

この記事はPioneer Advent Calendar 2022の19日目の記事です。

皆さんが毎日使っているスマホ。車の中でも、もっと便利に使えないかな?

今日は「カーオーディオとスマホを繋いで新たな体験を!」という想いが詰まった商品を紹介します。

自己紹介

皆さん、はじめまして。
技術開発本部 技術統括G サービス開発マネジメント部 1課の田邊です。
一般ユーザー向けのカーオーディオやスマートフォンアプリ開発のプロジェクトマネージャーとしてプロジェクト管理を担当しています。

社歴はすっかりベテランの域に入っていますが、これから紹介するような「新しい」発想の商品に関わる機会が多く、今でも新鮮な気持ちで楽しく仕事しています。

カーオーディオとスマホ

私がカーオーディオ・スマホ関連の仕事に関わり始めたのは今から10年以上も前、自分自身はまだガラケーをバリバリ使いこなしていた頃でした。
当時の所属グループ名は「スマホ」ではなく「iPod」グループ。時代を感じます。

当時、スマホをカーオーディオと繋いで使う機能というと音楽再生(iPod、インターネットラジオ)が定番でした。
しかし、スマホがめざましい進化を続ける一方で、その性能を決して活かし切れていたとは言えず、「これからはスマホの時代だ!もっとスマホを活用できないか?」という中から生まれたのが最初に紹介する商品「アプリユニット」(2012年発売)です。

アプリユニット

発想は極めて単純で、「スマホをそのまま使えるようにしちゃえ!」でした。といっても車の中ですから、具体的には カーオーディオのモニター(液晶ディスプレイ)を使ってスマホアプリを操作する というものです。

https://jpn.pioneer/ja/carrozzeria/splink/appli_unit/sph-da09_sph-da05/?ref=ntadvent

ん?と思った方もいるかもしれませんが・・・
そうです。今では多くの車で使われているAppleのCarPlayやGoogleのAndroid Autoを思い浮かべてもらえるとイメージはバッチリです。

ただし、大きく違うのは発売・提供開始時期で、まだ世の中にCarPlayやAndroid Autoといった機能が無かった時代に、パイオニアはこんな商品を作っていたのです。(ちなみに海外では日本よりさらに1年前に登場していました!)

このスマホ連携機能は、理論的には成立していても、実際に開発してみるとなかなか期待したように動いてくれませんでした。
動作が重い、カクカクしている、画面の切り替えが遅い、全然スマホっぽくない・・・何度もチューニングを重ねた結果、何とかスマホに近い動きが実現できた時の感激は、今でも心に残っています。

本当は「全てのアプリを自由に使える!」ようにしたかったのですが、当社独自の通信仕様を使っているので、残念ながらこの連携機能に対応しているアプリしか使えません。
そのため、1つでも対応アプリを増やすよう、企画や営業と一緒に、私たち開発メンバーも連携機能の紹介や売り込みに足を運んだことも懐かしい思い出です。

Pioneer Smart Sync

次に紹介するのは今でも販売中の商品です。
スマホは、さらに世界中で普及が進み、どの国に行ってもスマホを持っているのが当たり前になって来ました。

一方でカーオーディオは、実は世界的に見るとまだまだ モニターを搭載していない商品 も非常に多く販売されているのです。(カーナビやディスプレイオーディオが多い日本では、意外かもしれませんが)

※例えばこんな商品です。

そこで、このようなモニターを搭載していない商品でもスマホをさらに活用してもらうには・・・と考えて出てきたのが「スマホをモニターにしちゃえば?!」という逆転の発想。

「スマホを使う」のではなく「スマホを商品の一部にしてしまう」ということです。

実際の商品はこちら

企画、デザイン、ハード設計、カーオーディオソフト開発、スマホアプリ開発・・・といった関連部署が、それまで私が関わってきた開発では前例が無いくらい一体感を持って連携し、カーオーディオ+スマホ(スマホアプリ)というシステム全体で1つの世界感を作り上げていくのは、苦労も多かったのですが非常にワクワクした時間でした。

お客様の大切なスマホをモニターにするのですから、落ちて壊れてしまったりしたら大変です。

長年培われて来たパイオニアのモノづくりの技術が注ぎ込まれ、操作性と安定性、質感を併せ持つクレイドル内蔵のカーオーディオ が誕生しました。(お店で見かけたらぜひ触ってみて下さい!)
カーオーディオとスマホで一体感が出せるよう、カーオーディオのボタンはスマホのアイコンをイメージして作られており、逆にスマホアプリのデザインは車載機のイルミネーションと連動するイメージで設計されています。

そしてスマホを「スマホ」としてではなく「カーオーディオのモニター」として使う為に、キーとなるのがPioneer Smart Sync というオリジナルのスマホアプリ

カーオーディオのキーやボタンに加えスマホ上のこのアプリを使うことで、カーオーディオのモニターを使っているような感覚で操作でき、UIのカスタマイズやオーディオの調整も簡単に行えるようになります。

Pioneer Smart Syncの進化によって、さらに新しい価値を提供し続けていけるよう、発売開始から4年以上経った今でもVersion Upを続けており、対応車載機器は全世界で300万台を越えるなど、多くのお客さまにご愛用いただいてます。

最後に

本日紹介した2つの商品は、長年カーオーディオに関わってきた私の中でも、特に思い出深い商品になっています。
カーナビゲーションのような王道モデルだけではなく、こんな風に少し変わった商品も作っている会社なんだということを、皆さんにも知って頂けると嬉しいです。

スマホはまだまだ無限の可能性を秘めたアイテムであり、パイオニアでは今日も多くの開発者がお客様をビックリさせるような何かを生み出せないか?!と頭を悩ませています。
パイオニアは、次にどんな世界を見せてくれるのか?ぜひ期待していて下さい。

そしてこの記事を最後まで読んでくれた貴方。
こんなクリエイティブな商品を生み出そうとチャレンジを続けている職場で、私たちと一緒に働いてみませんか?

Pioneer Advent Calendar 2022 の20日目は、[デザイン部1課 原さん]の「クリスマスとアイコンデザインの話。」です。
是非お楽しみに!


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