パイオニア愛とNP1の進化について語ります
はじめに
入社式で新入社員代表の挨拶を行った橋本さん。入社に至る経緯を教えてください。
私は自他共に認める車載器マニアです。大学生の時、カーオーディオの楽しさに目覚めてからは、車向けのCDプレーヤーやアンプ、スピーカーなど、バイト代のほとんどをこれらに費やし、頻繁に交換していました。アルバイトはもちろんカー用品店。大好きなものに囲まれ、パイオニアの楽ナビやサイバーナビの取り付けも出来るようになりました。
ある時、カーオーディオ専門店で、パイオニアのハイエンドカーオーディオが装着されたデモカーを試聴する機会があったのですが、その音質のすばらしさに驚愕したのを今でも覚えています。そこからパイオニア製品にドハマりしました。大学4年生の時、就職するか大学院に進むか悩んだのですが、大学院に行ったとしても2年後にパイオニアに行きたい気持ちは変わらないだろう、それなら早く入社したいと思い、就職する道を選びました。
面接では、パイオニア製品との出会いや、その時使っていた製品の感動体験など、カーオーディオ愛やパイオニア愛を伝えたら、面接官も私の熱い気持ちを素直に受けて止めてくれて、念願叶って入社することができました。これまではユーザーとして感動を与えてもらっていましたが、これからは感動を与える側になりたいと強く思っていましたね。
愛車には当社のスピーカーを8個つけています。学生時代から車へのこだわりは変わっていません。「NP1」もいち早く装着し、家族とのドライブを楽しんでいます。
NP1の進化って?
NP1は“進化する”ドライビングパートナーですが、進化内容はどのように決めているのですか?
年に4回の大型アップデートと日々行っているアップデートがあります。NPカスタマーサポートへ寄せられたお客様からの要望やSNS、WEB口コミ、そして社内関係者からの打ち上げなどのコメントを週次で全件チェックし、どこから改善・改修するかを相談して対応しています。お客様がどれだけ困っているのかを基準に優先順位をつけています。
日々のアップデートでは、お客様の声を元に、音声での渋滞情報チェック機能やトンネル内での自車位置情報更新(自車位置改善含む)、そして「NP1、今何時?」に答える機能を追加したり、すぐに対応できることは大型アップデートを待たずに改善しています。
1回目の大型アップデートでは、「Amazon Alexa」の利用が可能になりました。2回目の大型アップデートは9月29日から、コエステーションさんと組んで、NP1の音声を6種類の声の中から選べるようにしました。そのうち2種類はアニメ界で有名な声優の悠木碧さんが作ってくれています。今回の音声変更については、発売当初から改善要望のトップ3に入っていたものです。NP1はあたかも助手席に信頼できるパートナーがいるかのような案内を目指していて、お好みの声が選択できることで、お客様自身によるカスタマイズの楽しさも感じてもらえると思い、声の変更に取り組みました。お客様の反応次第では、もっと声を増やしていく予定です。それ以外にも口調を変えてほしい、呼びかけるときも「NP1」ではなく自分の好きな呼び名で反応してほしい、というご要望もいただいています。順次対応していき、皆さんのドライブ体験を変えていきたいですね。
パイオニアだけでは提供できないことがたくさんあるので、NP1をさらに進化させるために、今後も多くの企業とアライアンスを組みながら、より良いサービスを提供できるようにしていきますし、3回目の大型アップデートもNP1が大きく成長しますので、楽しみにして頂けたらと思います。
パイオニアの変化って?
これまでのモノづくりの商品企画と、NP事業本部での商品サービス企画で大きな変化はありましたか。
NP1は全てが新しいチャレンジなので全方位で大きな変化があります。例えば、カーナビだと1~2年でモデルチェンジをするので、お客様の声を聴いて反映するまでのスパンが長かったんですね。NP1は3ヶ月に1回新規サービスを投入、アップデートをし、高速でPDCAを回しています。
また今までは、他社との差別化や当社の独自性を強く意識して新しい商品づくりに携わっていたのですが、今では、お客様の声を重視した商品づくりに変わっていたり、売り切り型の商品販売からサブスクなどのサービス販売へ変わったりと、変化はたくさんあります。
パイオニアの変革について多くの企業の方と話をする機会があるのですが、どの企業も当社の取り組みに強い興味を抱いてくれていて、世の中の先端の取り組みをしていると実感しています。チャレンジして変貌したいという想いを持っていてもなかなか変わることができない企業もあると思うのですが、当社は早いタイミングで変わり始めています。今はまだNP1をローンチさせたばかりで、本番はこれから。軌道に乗せる難しさを感じていますが、やりがいはありますし、私自身、非常に良い機会をもらえたと思っています。
今後の目標は?
商品サービス企画部の今後の展望をお聞かせください。
何といっても、新製品NP1と、パイオニアの技術力を結集したモビリティAIプラットフォーム「Piomatix」によるサービスを、世界中に広げていきたいですね。安心安全や快適便利の価値を実現していくのはもちろん、NP1ではあたかも助手席に乗っている信頼できるパートナーと会話しているような‟心地よいし楽しい”という体験を実現したいと考えています。
NP事業本部の商品サービス企画は、国内NP1においてマーケティングの最初から最後まで全てのプロセスに携わることができます。今後、国内だけでなく、北米欧州の立ち上げも控えており、たくさんのプロダクトマネージャーやマーケターがチャレンジできる環境があるので、良い人材を創出する組織、キャリアが築ける組織、社員が成長できる組織にしたいですね。
最後に
最後に読者の皆さまにメッセージをお願いいたします。
当社は時代の最先端となる事業を行っており、新たなプロダクト創出において時代の流れに沿った非常に良い経験を積める所です。顧客と接点を持ちながら業務を行いたい人、新しくて面白いことがやりたい人、車の中をもっともっと便利にしていきたい人、モビリティ業界の中で新たなキャリアを積みたい人など、一緒に働けると嬉しいです。