「NP1」に一目惚れ!AIに夢とロマンを感じて
従来の“モノ”を売るビジネスモデルに、ソフトウェアなどの“コト”を掛け合わせ、ソリューション企業への変革を推進しているパイオニア。
その中で社員は何を考え、どのように働いているのかインタビューしてみました。
今回話を聞いたのは……
業務内容
──画像データを解析し、車内をもっと安全に
大手メーカーから転職してきて、今年度からパイオニアで働いています。前職ではデータサイエンティストとして分析メインの仕事をしていましたが、今はAIの技術開発の仕事へ携わっています。具体的には、車内のカメラで撮影された画像データを分析し乗員の状態を把握するシステムなどを開発中です。バスの中に取り残された乗客を発見したり、運転手が居眠りしていないかどうかを判断して教えてくれたりする機能が期待できますね。ほかにも、音声や「LLM」と呼ばれる大規模言語モデル、「ChatGPT」など、さまざまなツールを組み合わせて新技術の開発に勤しんでいます。
入社の経緯
──いよいよAIが実社会へ。運命の出会い
実は、パイオニアが2022年に発売した次世代型車載器の「NP1」との出会いが、転職の大きな理由でした。音声だけで操作できる新感覚のガジェットの話を聞いたとき、コンセプトが珍しくて面白いし、製品としてさらにより良く進化させていける可能性を感じたんです。
もともとものづくりが好きで、“子供の頃好きだった漫画やアニメに出てきたようなロボットや人工知能をいつか作ってみたい”という憧れを持っていました。実は大学で工学部に入学し情報工学を学んだのも、その夢を追いかけた結果だったんです。とはいえ最近のブームが来るまでは、AIは“冬の時代”でした。研究者として生計を立てるのは難しく、趣味で情報収集をしながらも、ITエンジニアとして企業に勤める選択をすることに。
そうしてキャリアを積んでいたところ「NP1」の話を聞いて、自分の思い描いていた“人工知能”っぽさがすごくあるプロダクトだなと驚きました。名作アニメとしてファンも多い「攻殻機動隊S.A.C.」シリーズに出てくる、「タチコマ」というロボットが思い浮かんだんです。私は車に乗らないのですが、それでもAI技術で車の中の環境をもっと便利にしていけることに、とてもワクワクしました。“ようやくAI技術が実社会に役立てられるかもしれない!”と、もう一度夢を追ってこの会社へやってきたんですよ。
目指しているエンジニア像
──先人たちの知恵と熱意に憧れて
憧れのエンジニアを挙げるとすれば、架空のキャラクターではハリウッド映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドク。破天荒すぎて、今の自分が目指すところとはちょっと方向性が異なりますが(笑)、子どもの頃は好きでしたね。実在する研究者なら、初期のAI研究において第一人者の一人であるジョン・マッカーシーさんです。本当にすごい偉業を成し遂げていますし、彼が開発した「LISP(リスプ)」という人工知能向けのコンピュータ言語にハマった時期もありました。
また、任天堂の元社長である岩田聡さんは、エンジニアでありながら起業家やマネージャーとしてもすばらしい功績を残した方で、“こういう技術者になりたい”と尊敬していますね。ものづくりのスペシャリストでありながら、自身が社長になるときには従業員全員と面談するほどの熱量と情を持っていたという秘話も。当時のビジネスとしての成功ばかりでなく、借金を背負いながらも覚悟を持って社長になったという点も含め、知れば知るほど感心させられます。
働き方やチームの雰囲気
──こだわりと活気にあふれた現場
パイオニアに入社してみて、“元気な人が多い”と思いました。“ものを作るぞ!”という気持ちにあふれ、作るものに対して強いこだわりを持っているというか……。 パイオニアはBtoC向けのメーカーですし、お客さんとの距離が近いことから、そうなる傾向にあるのかもしれませんね。
今はチームの人数も増えてきており、社内でもAI技術がいろいろなところで必要とされているので、2人ずつくらいのチームに分かれて動くことが多いです。それでも週に1度は集まり、ミーティングや技術談義を行っていますよ。今後はもう少し個人の力に依存せず、組織的に動いていけるような体制が作れたらいいと考えています。
どんな人が向いている?
実はAIは、通常のプログラミング技術を持っていれば、誰にでも使うことができるんです。ただそこに改良を加えていくとなると、数学やコンピュータエンジニアリングの専門知識が必要になります。さらにその中にも過程や文脈が存在するので、次々に出てくる新たな情報を追うのみならず、過去の事例にも興味を持ってインプットできる人がよいのではないでしょうか。新たな技術はいろんな経緯を経て生まれますから。人工知能がより“普通”の存在になっていくであろうこれからの世の中で、個人単体で業界を率いていくことはなかなか難しいかもしれないけれど、その進歩へ少しでも貢献できるように頑張っていきたいですね。
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