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【インタビュー】 データアナリスト 1年を振り返る 〜 データ活用を進めるには 〜

こんにちは。いつもパイオニア公式noteをご覧いただき、ありがとうございます。Cross Technology Center(以下、CTC)データインテリジェンス部 データドリブンコンサルティンググループの齋藤(写真:右)です。

今日は、パイオニアに入社してキャリア入社して1年過ごした同じ部に所属するグロースアナリティクスグループの石橋さん(写真:左)に、この1年間パイオニアのデータ活動を経験して "実際どうだったのか?" 、いろいろと振り返ってもらいたいと思います。

自己紹介

齋藤:
それでは最初に自己紹介をお願いします。

石橋:
はい。CTC データインテリジェンス部 グロースアナリティクスグループの石橋です。2023年9月にキャリア入社し、現在、スマートフォン向けのカーナビアプリ "COCCHi" のデータ分析を担当しています。

COCCHiのデータ分析を担当

キャリア入社1年を振り返って・・・

齋藤:
パイオニアでの1年間を振り返ってみていかがですか?

石橋:
パイオニアではデータアナリストとして、新規サービスにおける意思決定に近い領域でデータ分析やデータに基づく提案を行っているので、とてもやりがいを感じています。前に公開したnote記事でも触れたように、前職では業務領域がデータ集計で完結していたので、分析結果を元に施策の提案や実施に触れる機会はほとんどありませんでした。

データインテリジェンス部に所属して良かったこと

齋藤:
入社時、「データを基にビジネスの意思決定や提案、施策の実施に携わってみたい」と話されていましたよね。実際にそのような役割として関われているのは良い環境ですね。

次にデータインテリジェンス部に所属して良かったと思うことを教えてください。

石橋:
部署や役職を問わずいろんな方とコミュニケーションが取れる組織にいる
ことは、業務を進める上でも自分自身の成長という意味でも、とても良い環境だなと感じています。

齋藤:
現在、COCCHiという新規ビジネスで、事業責任者から現場の担当者までいろんなレイヤーの方とコミュニケーションを取っていますよね。
すごく刺激的で学びの多い環境だと思いますが、いかがですか?

石橋:
そうですね、これまでカスタマーサクセス領域で実際の施策を検討するための分析や可視化、PM(プロジェクトマネジャー)やPdM(プロダクトマネジャー)といった事業全体の意思決定をする方向けの事業KPIのダッシュボードを構築してきました。新規ビジネスということもあり、多くの方々と関わらせてもらえるのはとても学びになっています。

齋藤:
実際にいろんなレイヤーの方とコミュニケーションをしていて、視点の違いや学びになる部分にはどのようなものがありますか?

石橋:
レイヤーが上の方ほど中長期的な視点でフィードバックをもらうことが多いですね。分析や可視化をしていても、目的意識や仕組み化の視点を持たれていて、いつも新しい気づきをもらっています。

また、実務レイヤーの方々は「今、最適なことはなにか?」を重視されているので、それぞれの考えを理解して応えるよう心がけています。

さまざまな視点を持っている方と直接関わることができるのは、刺激的で自分の成長に繋がる良い環境だなと日々感じています。

うまくいったこと、嬉しかったことは?

齋藤:
では次にデータ活動でうまくいったこと、嬉しかったことはありましたか?

石橋:
データに基づいた提案や構築したダッシュボードが意思決定に活用された時はとてもやりがいを感じますね。

これまで私も経験していますが、構築したけど使われないダッシュボードや、「ふーん」で終わってしまう分析や提案をしてしまうことって少なくないと思います。

そんな中で、自分がリードする分析や提案が次のアクションに繋がったときは「うまく活用されてよかった!」と実感します。
実際、エグゼクティブが参加する会議で私の構築したダッシュボードが活用されているという話を聞いたときは本当に嬉しかったですね。

齋藤:
たしかにデータ分析や可視化をしても、うまく活用されない状況ってありますよね。石橋さんがデータアナリストとして関わる中で、"活用される" 分析や可視化するために意識しているポイントはありますか?

石橋:
ステークホルダーが何を求めているのかを正確に理解すること
はとても大切だと思います。どんなに高度な分析をしてインサイトを出しても、やりたいことの期待値とズレていたら価値は大きく下がってしまうので、何をしたくてどのようなデータが必要なのかを理解するよう心がけています。

齋藤:
なるほど…!
それって簡単そうに聞こえますけど、実践するのは意外と難しいですよね。具体的に気をつけているポイントはありますか?

石橋:
まずはゴールの認識を揃えることが大切だと思います。
「何のためにやる分析なのか」「どのような指標を見て判断すべきなのか」といった観点です。ここがブレてしまうと「分析してみたけど使われない」や「分析結果は分かったけど次どうするの?」といった状況になってますね。

それと、最初から複雑化せずシンプルに考えることも意識していますね。例えば、MAU(Monthly Active User)やLTV(Life Time Value)という指標ひとつとっても切り口は複数あります。最初から独自性を出しすぎてしまうと、余計な誤解を生んでしまったり、知らぬ間に視野が狭まったりすることがあると思います。

実際にデータを見ていると「こっちの定義の方が正しいのでは?」や「いくつかの要素を考慮してフィルタリングした方がよいのでは?」など、複雑な思考に陥ってしまいます・・・なので、常に ”ニュートラルな視点で見ること” を意識しながら取り組んでいます。

難しかったこと、課題に感じていることは?

齋藤:
たしかに ”自分視点” を入れすぎないことって大切ですよね。改めて私も意識していきたいと思いました。うまくいった話とは逆に、これまでで難しかったことや課題として捉えていることはありますか?

石橋:
データ活動を進めていると、関係者間の視点の違いによって意見が分かれることがあります。その時、「自分としての最適な提案は何か?」と悩むことが多いですね。

齋藤:
そういう状況って誰しもありますよね・・・。石橋さんはそのような時、どのような工夫をしていますか?

石橋:
データに基づいた提案においては、"一方の目線に偏らない" よう心がけています。間違っている意見はないと思うので、それぞれの観点を考慮・尊重した上でうまく優先順位を整理し、最適解を出すことができると良いなと思っています。

とはいえ、まだまだ私の考えが至らないことも多いですが、試行錯誤し、さまざまな視点を取り入れながらデータ活動に取り組んでいきたいと思っています!

これからやってみたいチャレンジは?

齋藤:
データ活動を通して得られた成功体験や課題に感じていることなどありましたが、次のステージへ上がっていくために、これからどのようなチャレンジをしていきたいですか?

石橋:
提案ベースの分析を増やしていきたい
と思っています。これまでの1年間は事業部門のリクエストに応えることが多かったので、よりインパクトの大きいビジネス貢献をしていくためには、仮説に基づく分析結果を基に「このような施策を一緒にやりましょう!」といったことまで積極的に提示していきたいです。

齋藤:
この部分はデータインテリジェンス部としても特に力を入れている課題ですよね。

石橋:
そうですね。今期、部の目標として設定していますよね。個人で抱えることなく部内の協力を得やすくなりましたし、実際にCOCCHiに関しては部内の知見を取り入れながら提案型の分析にチャレンジし始めているので、引き続きこの領域をリードしていきたいと思います。

最後に

同世代で同時期に私と同じくデータアナリストとして入社した石橋に話を聞きました。効果的なデータ活用をするために本人が意識しているポイントは以下の2点でした。

① データ活用を行う前には必ずゴールの認識を揃えること
② 最初から複雑化せずシンプルに考えること

本noteが、データ分析や可視化をしても思うように活用されず課題を感じている方や、データ分析をしたいけど何をどう進めていくべきか分からないといった方などの参考になればとても嬉しいです。

データインテリジェンス部としてパイオニアの更なるデータ活用の進化に向けて事業や組織成長に貢献できるよう、引き続き取り組んでいきたいと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
次回のnoteもよろしくお願いいたします!


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