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音とモノへの愛を形に!パイオニアの電気回路設計

従来の“モノ”を売るビジネスモデルに、ソフトウェアなどの“コト”を掛け合わせ、ソリューション企業への変革を推進しているパイオニア
その中で社員は何を考え、どのように働いているのかインタビューしてみました。

技術開発本部 技術統括グループ サウンド技術開発部 ハード開発課 課長
田中 智史
2008年キャリア入社

業務内容

ー既存ビジネスと新規開発の両方に関わる電気設計

私のチームでは、パイオニア製品の音に関わる部分のハードウェア開発を手がけています。既存ビジネスである車載オーディオ製品の電気領域や、事業における損益キープのための改良、部品供給状況のアップデート対応などのほか、新規ビジネス拡大につなげていくための研究開発も行っていますね。会社として、従来型の“モノ”を売る事業だけでなくサービスを含めた“コト”を提供する事業も増えています。“モノ”を扱うビジネスを持っていることを強みとして今は既存ビジネスの刷新と、会社としての新たな進化の両方を目指して、最適な組織体制やスキームのあり方を探っているところです。

入社の経緯

──リスクを恐れぬアプローチに感じた、大きな魅力

私自身は電気回路設計の業界で3社目、2008年にパイオニアへ中途入社しました。以前はアミューズメント機器などで映像に関する開発を担当していましたね。入社後、オーディオメインユニットやアンプなどを手がけるようになり、サウンドに関連するハードウェアの開発に携わりました。

パイオニアは当時から、会社の規模感からは思えない尖った取り組みをしている印象がありました。問題を手堅く解決しようとする、大手メーカーらしい姿勢があまりないというか……。“同じカーナビやカーオーディオにしても何か違うな”と感じ、他社とは異なるアプローチに惹かれて、ここで働くことを選びました。
テンプレートにがんじがらめになることなく、常にルールを見直して打ち破りながら答えを導き出そうとするスタンスは、入社後も感じましたね。物事の本質を見て考えられるので、自分が求めているところに近かったですし、パイオニアへ来てよかったと感じています。

これからの展望

──スピードアップすることで、トライできる回数を増やす

私が考えるパイオニアの性格として、クオリティを高めるのは得意な反面、収益性に配慮するのがちょっと苦手なのかもと考えています(笑)。エンジニアは突き詰めるのが大得意ですからね。良かれと思って時間をかけてしまいがちですが、必要なクオリティには短時間で到達させたい。そのため今は、(極端に言うとですよ!)さまざまな判断に対して「即断即決」をモットーにしているんです。これは私個人のことだけでなく、今後のチーム全体のスタンスにもいえることだと考えています。
 
例えばやりたいことに対してアプローチする方法が二つ思い浮かんだとき、時間をかけて決断し片方だけをベストだと信じて頑なに取り組みを完遂するよりも、早く動いて出した小さな結果でスピーディーに軌道修正を積み重ねたいということです。物事を進めていけば、見える景色も変わり新たな課題が出てくるのが常ですが、それらにも柔軟に対応することを求められるからです。以前は“途中まで進めておいて方針を変える”ということができない時代の風潮がありましたし、業界もトップダウン方式が主流で、特にハードウェアの電気系開発では品質重視で慎重に進めるのが普通でした。でも、これからはスピーディーにどんどんチャレンジしながらフレキシブルに動いていけるチームに生まれ変わりたいと考えているんです。

働き方やチームの雰囲気

──頭の中の自由な創造を、的確な表現で

今のチームは年齢の幅が狭く、中堅層の社員が多い状況。大学では電気系や電子工学系を学び、仕事ではOEM製品を手がけてきたバックグラウンドを持つ人が大半です。そのため、メンバーが慎重なスタンスを取りがちになってしまうので、今あえてスピード感をアップさせようと試みているところもあるんです。そうなると、開発において交わす言葉一つひとつがとても重要に。“なぜその作業にとりかかるのか”などを共有する際も、表現や説明における真意を明確にして、無駄なく相手に意図を伝える必要があると思います。

どんな人が向いている?

・チャレンジ精神旺盛な人
・何かをお手本にするのではなく、自分で答えを見つけたい人
・スピードに乗ってさまざまなことをやってみたい人

若手から中堅くらいまでの、音やものづくりが好きな人に来てもらえるとうれしいです。もともと“モノ”の開発に強い会社なので、他社と比べるとハードウェアの部署であっても比較的イニシアチブが取りやすい環境にあると思いますよ。また、電気回路設計が担当といってもサウンドの“製品開発”を手がけるチームではあるので、個々のパーツだけでなく、全てを取りまとめる視点でも考えてみたい人におすすめです。複数の知見を統括するような視点で物事を捉えたり、ソフトウェア開発チームとのやりとりの中で、システム設計に関連することについて考えたりする機会もあります。そのような環境に魅力を感じる人には、意欲を持って働いていただけると思います。

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