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SRE(サイトリライアビリティエンジニアリング)読書会をやってみた

みなさん、こんにちは!
パイオニア株式会社SaaS Technology Center(STC)技術推進室の平井です。

前書き

アジャイル開発組織への変革 – Vol.2 モダナイゼーション編 -|パイオニア株式会社【公式】|noteにも書かせていただいたのですが、弊社では現在、SRE組織の立ち上げを行っております。

SRE組織の立ち上げに伴い、

  • インフラエンジニア

  • 組み込みエンジニア

  • 業務系のWebアプリケーション開発エンジニア

などのメンバーが集結しました。

SRE組織立ち上げるにあたって、以下の2つの課題がありました。

  • SREの経験を持ったメンバーがいない

  • メンバーのバックグラウンドが全く違う

このような課題を解決するための手段として、O'Reilly Japan - SRE サイトリライアビリティエンジニアリングの読書会を通じて、
SREに関する共通認識を持つことや、私のSREの経験談などを共有していこうと考えました。

実施回数は 2022年2月〜2022年4月で計12回です。

読書会の進め方

主要なポイントは次の3点です。

  1. SRE業務に関係する人は参加必須で、定期開催の日を決める

  2. ファシリテーターは参加者の持ち回り

  3. 事前に指定のページ(約30〜40ページ)を読み、miro(オンライン共同作業ツール)にそれぞれの感想や疑問点、意見をまとめる


1.SRE業務に関係する人は参加必須で、定期開催の日を決める

SREに関する共通認識を持ってもらいたいため、SRE業務に関係する人は必須参加とし、そこから有志の参加者を募りました。

SRE業務関係者だけではなく、組み込み系エンジニアからSaaS系のアプリケーション開発のエンジニアに転向中の方にも学習の一環として参加をして頂きました。

開催日時は、必須参加を促している関係上、業務時間内にやりたいと考えていました。
そこで無理なく進められるように毎週の開催としました。

必須参加者の方でも、オンコールや緊急な用件など業務上の都合等により参加できない場合は、不参加はOKとしています。

2.ファシリテーターは参加者の持ち回り

持ち回りでやることにしました。
運営としての負担も減りますので、ファシリテーターの持ち回りは、本当にお勧めです。

3.事前に指定のページ(約30〜40ページ)を読み、miroにそれぞれの感想や疑問点、意見をまとめる

ファシリテーターが率先して書き残してくれて、それをベースに議論をしていました。
しかし、 未経験な部分が多く読むのが大変だったこともあり、発言者が固定されていたのは課題かなと思っています。

またmiroの読書会ボードをTeamsのタブに組み込むことで、STCメンバーが誰でも閲覧、コメントを残せるようにしました。

やってみた結果

今回、参加者は12名でした。
終わったあとにアンケートを取ったのですが、概ね高評価(5段階評価で4.45)でした。

以下、アンケートの抜粋になります。

  • 読書会で学べたことは?

    • 大きく3つある

      • 理想(こうあるべきという本の中身)と現実(自分の現場はどうなのか)を見わたす機会となったこと。

      • 今後は、現業で整理、判断の際に、本と読書会の履歴を活用できるバックグラウンドを得たこと。

      • SRE云々抜きに、同じ本を読んでも、着眼点や考えは人によってバラバラ。それを近しい職場の人たちと共有することで、著者の考えだけでなく、参加者のさまざまな考えに触れる機会を得られたこと
        ひいては、近しい職場の課題や現状まで垣間見れたこと。

    • SREという言葉自体聞き慣れていないものだったし、クラウド初心者のところもあるので割と最初から最後まで学べることでした。正直SREがやることは思ったよりめっちゃ多いなって思いました。

  • 今後、SREで勉強したいテーマ(書籍でも良いですし、技術的なものでもOK)はあるでしょうか

    • ポストモーテム(某みずほ)、運用監視ツール(New Relic等)

    • 「入門監視」は、SREチーム内で読み合わせしておくべき本の一冊かなと思います。

アンケート結果も匿名にした上で組織内で公開

今後の展望

アンケート結果の詳細を見ると、
SREに関する共通認識を持てたという感触を持っており、安堵しています。

アンケートの結果で「次に勉強したいもの」を見ると、

ポストモーテム みずほ銀行システム障害 事後検証報告 

の声を複数貰っていたので、次回のSREの読書会の題材はそちらにしようかなとうっすら思っております。

読書会の中で、「ポストモーテムを公開したいよねー」や「ディザスタロールプレイングをやってみたい」などがあったので、このような取り組みも検討したいと考えています。

読書会の話とはズレてしまうのですが、SREの活動は、社内のまだ一部の方にしか認知をされていないので、社内の認知を広げられるような啓蒙活動もしていきたいと思っております。

参考リンク

今回の読書会の進め方は、以下を参考にしたので、ご興味がある方は見て頂けると嬉しいです!

最後に・・・

弊社では、
Piomatixのインフラや運用改善および新規事業のインフラの構築やシステムの信頼性向上に携わってくれるSREの方を絶賛募集中です!!

また、SRE組織立ち上げの最中なので、組織の立ち上げなどに興味がある方も募集をしております!!

Meetyでのカジュアル面談も絶賛募集中です!!


イベント情報

今月6月15日にSTCの部長陣がパイオニアの技術についてオンライン登壇します。
Pioneer Developers Talkでは「未来の移動体験を創ります」という企業ビジョンのもと、モビリティ領域における“モノ(ハード)×コト(サービス)”の価値提供をするためにオートモーティブSaaS企業への変革を実現した内部技術についてお話する予定です。ぜひ、こちらもご参加ください!


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