グローバル人財にインタビュー!パイオニアで働くとは?
従来の「“モノ”を売る」ビジネスモデルに、ソフトウェアなどの“コト”を最適に融合させ、ソリューション企業への変革を推進しているパイオニア。その中で社員は何を考え、どのように働いているのか社員にインタビューしてみました。
今回話を聞いたのは……
日本に興味を持ったきっかけ
──圧倒的な技術力への関心
カデール:私は中米のエルサルバドル出身です。日本という国を意識するようになったのは、高校生の頃に歴史の本を読んだことから。第二次世界大戦後、何もないところから立ちあがり、その発明力で見事に世界の中で存在感を放つ存在になったところがすごいと思いましたし、トヨタの車やソニーのウォークマン、そしてパイオニアのカーステレオなどは、母国でも身の回りにあって、“ものづくりの国”として興味を持つようになり、“いつか行きたい”と願うようになりました。
大学3年生のとき、運よく日本大使館の奨学金プログラムを受けられることになり、日本への留学が決まりました。不安はあったけれど、せっかくのチャンスなので挑戦する決心をしたんです。1年間大阪の日本語学校で学んだのち、京都にあるコンピュータ関連の専門学校へ。そして東京の大学へ進学しました。私の国には“ものづくり”の文化がないので、せっかく日本にいるならそこで頑張ってみようと、卒業後も日本の企業に就職しました。
ダン:私は韓国から来ました。パソコンが好きで、母国でPC関連の専門学校へ通い、企業への内定ももらっていたのですが……なんと親に内定をキャンセルされ「大学へ行きなさい」と言われたんです(笑)。リフレッシュのために8日間だけ日本へ旅行に来たところ、その雰囲気がとても気に入って。“どうせ大学へ行くなら、日本で行こう”と思い、親に電話して決心を告げました。韓国で半年間日本語を勉強したのち、日本の大学へ進学して教育学を専攻。小中学校の技術科の教員免許を持っています。私もカデールさんと同じくものづくりが好きだったので技術科を選び、そこから卒業後に日本の企業へ就職して、交通関連のエンジニアとして経験を積んできました。
入社理由
──自身の経験を生かしながら伸ばしていける環境
カデール:大学を卒業したあとは、海外Wi-Fiレンタルなどを中心とする通信ビジネス会社で新規アプリの開発に携わっていました。そのグループが事業譲渡されるタイミングで、パイオニアの社員になっていたかつての上司から声をかけてもらい、応募することに。
実は先ほども少しお話ししましたが、パイオニアの存在自体は結構前から知っていたんです。母国にいる父が自動車の修理工場を経営していて、パイオニアのスピーカーやステレオを愛用していたから。私も、初めて自分で買ったステレオはパイオニアのものでした。それでこの会社にはもちろん興味を持っていましたし、アプリも“モノ”のひとつなので、自分にも何か手伝うチャンスがあるかもと思ったんです。入社が決まり、父はとても喜んでくれました。現在はカーナビアプリの開発に関わっています。
ダン:前職の会社で3年間働き、転職活動をしていたのですが、その中で大切にしていたポイントが二つありました。一つは、自社製品を開発している会社であるということ。そして二つ目は、今までやってきた交通系のアプリ開発の技術を生かせることです。いくつか面接を受けた中で、パイオニアがいちばんいいなと思い、入社を決めました。前社では営業から実装、リリース、バックアップ……と、アプリ開発に関わる全てのステップに関わってきたのですが、そこを大きく評価してくれていると感じたんです。あとは福利厚生がしっかりしていますし、上場廃止して新体制になったところにも私は惹かれました。自分の力で再上場を目指していく状況が、楽しそうだなと感じましたね。
実際に働いてみて、思ったこと
──ここが変だよ、パイオニア!?
カデール:実は私が入社したのは5月1日で、初日に会社に行っても誰もいないので驚きました。ゴールデンウィークの休暇中だったんですよ(笑)。パイオニアはメキシコやパナマにも支社があり、グローバルな企業のイメージがあったので、おもしろい発見でした。その後無事にグループの人とも挨拶でき、仕事を進めていますが、お互いにしっかり話をして経験談や意見を共有しながら一緒に進めていけるスタイルがとてもよいと感じています。
ダン:外国人が多いと聞いていたのですが、日本のオフィスにいる外国人は意外と少ないなと感じましたね。たまに中国人の社員に会うくらいで、韓国人はまだ見たことがありません。私の所属部署は最近オフィスが池袋に移動し、とてもきれいで素敵なところなので気に入っています。もともと池袋近辺に住んでいるので引っ越さなくてよくなりましたし、一流の雰囲気を感じます(笑)。
仕事をしてみて思ったのは、会議の数が多くて、開発の作業をする時間が取れないということ。これは前社もそうだったので、パイオニアというよりは日本企業の性質なのかもしれませんね。課長に相談したら調整してくださり、ずいぶん改善して、今は開発に集中できるので助かっています。
今後の展望
──柔軟な発想で、多様な文化に通用するものづくりを
カデール:将来の希望をお話しすると、私は今関わっている日本のものづくりの精神を、よい形で海外に伝えていきたいです。現代では“スマホといえばApple”というようなイメージがありますが、それと同じように“カーナビといえばパイオニア”という世の中にしたい。自分が日本をベースに開発したアイデアを海外に見せて、海外企業とも一緒に何か作っていけたら素敵だなと思いますね。母国では、“アニメ”や“ものづくり”といった典型的な日本のイメージは定着しているのですが、“今”の日本を知っている人は意外と少ない。だから、AIや技術推進の力で、新しいイメージを作りたいです。
ダン:実は前社で交通系のアプリ開発に関わっていたとお話ししましたが、入社直後にコロナ禍に。自分の作ったアプリを韓国からの観光客に使ってもらうのが夢だったのですが、それが実現しなかったんです。そのため、パイオニアで今後新たに外国人観光客が使える便利なものを開発してみたいと強く思いますね。例えば、交通に関わる社内の技術を生かして、バス事業や観光事業といったニッチな領域を狙うほか、最近発達しているドローンにパイオニアのナビやドライブレコーダー機能を付けるなどもできるのではないか、と考えています。
カデール:おもしろいですね。私も「カロッツェリア」の音質で音楽が再生できるハイレゾリューション対応のアプリや、AIを使ったナビアプリなど、通常の機能からさらにパワーアップさせた付加価値のあるアプリを作ってみたいです。
どんなグローバル人財に来てほしい?
カデール:みんなと積極的に意見を交換し、いろんな文化的背景のある知識を合わせたら、もっとよいものが作れるのではと考えています。私の母国があるラテンアメリカだけでなく、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニア……世界のいろいろなところから技術好きな人が集まれば、海外にも通用するもっとよいものが生み出せるのではないでしょうか。
ダン:パイオニアはすでに歴史と基盤がある会社なので、自分の持つ文化と組み合わせて新しい発想ができる人がよいかと思います。あとは外国人が少ないので、自分から話しかけられる人のほうが向いているとも感じますね。日本人はシャイで、自分から意見を言う人が少ないので(笑)。
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