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世界を知るAIエンジニアがパイオニアに転職した理由

従来の“モノ”を売るビジネスモデルに、ソフトウェアなどの“コト”を掛け合わせ、ソリューション企業への変革を推進しているパイオニア
その中で社員は何を考え、どのように働いているのかインタビューしてみました。

今回話を聞いたのは……

Cross Technology Center AI技術部
モタズ・サブリ
2023年入社

入社の経緯と業務内容

多彩な経歴を生かしながら、マネジメントへ挑戦

私はもともとクウェートで生まれ、ヨルダンに移り、その後パレスチナ西岸で育ちました。大学では電気およびコンピューター工学を専攻し、その間に平和と国家建設に対する情熱を抱くように。その後ソフトウェアエンジニアリングの会社で働きながら自分で小さなスタートアップ企業を立ち上げましたが、国際的にビジネスを成長させていくうえで壁にぶつかったことから、さらなる成長のために進学を志しました。
 
いくつかの奨学金に応募したところ、日本の文部科学省のスカラシップを受けることができ、候補の中から広島大学をチョイス。修士課程2年と博士課程3年の計5年間、すばらしい時間を過ごしました。広島に興味を持ったのは、やはり平和創造の観点から。どんな状況にあっても争いを避け、調和の中で成長していくマインドセットに、とても共感を覚えました。当時の研究テーマは、人とコンピューターの相互作用について。手が不自由な人でも目の動きでコンピューターを操作できるシステムを開発したんですよ。当時はこのようなソリューションがまだなく、発表した論文ではいくつかの賞を受賞することができました。

博士課程では、コンピューターに人間の感情を認識させることをテーマに研究。最後の年にはまたスタートアップ企業を立ち上げましたが 、無事に博士号を取得したあと、自分の会社を運営しながら日本のスタートアップ企業でも働く運びに。そのため東京に移り、5年ほどその企業に在籍しました。

パイオニアへは、自分のマネジメントスキルをもっと磨きたいと考えて転職。これまではスタートアップや中小企業での仕事ばかりだったので、これほど規模の大きな会社で働くのは初めてです。メンバー数人のマネージャーとして立ち回りながら、AIを用いた新たなビジネス創出のための開発を手がけています。カーナビゲーションのデータを扱うなど、私にとっては新たなフィールドの業務。この業界での経験がなかったので、大丈夫かなとも考えました。でもパイオニアは、私の経験や知識をしっかり理解したうえで仕事をオファーしてくれて。私はAIを通してさまざまな領域で経験を積んできていたので、その学習能力を買ってくれたのかもしれませんね。 

今は、いくつかのプロジェクトを担当しながら、チームのためにロードマップを作成し、進捗状況を評価しつつ今後の進め方を調整するといったマネジメント業務も行っています。

入社して感じる、パイオニアの特徴

調整しやすい働き方と、協力的な人々

今は入社したばかりなので、自発的に毎日出社するようにしています。現在、オフィスはフリースペース形式で、フロアには40人くらいの人が出社していますね。その顔ぶれは毎日変わります。よく顔を合わせる数人と親交を深めていますが、チームも違えばプロジェクトも違う。以前働いていたスタートアップ企業などは小さなコミュニティだったので、ほかの社員と仲良くなるのは簡単でしたが、やはり会社の規模が違うとコミュニケーションのしかたも異なりますね。でも、現状で関わりを持っている人たちはとてもフレンドリーで協力的です。
 
ワークライフバランスについてはまだ調整中ですが、毎朝8時か9時くらいに仕事を始めて、17時や18時頃には終われている実感が。余暇を楽しむ余裕は十分にあります。金曜は宗教上のお祈りをしたいので必ず在宅ワークにしているのですが、それも問題なく受け入れてもらっていて。余暇には新しいAI関連の論文を読んだり、最近始めたデジタルアートに勤しんだり。タブレットを使って絵を描くのにハマっているんですよ。あとは都会を離れて自然の中でハイキングするとか、ドローンを飛ばして写真を撮るのも好き。

これからの展望

AIに関しても、技術力を業界の最前線に

今後の見通しについてひとりのAIエンジニアとして言わせてもらうと、大きな会社だからこそ存在しているデータ共有の規制と、それにより開発スピードにかかってしまう制限を見直していく必要があるなと思いますね。私の開発しているシステムは社内にある多くのデータを必要としていますが、それらを活用したい場合も、自分のマネージャーや管理職の方へ申請しなくてはなりません。ですがプログラミングの世界では、スピードが非常に重要。データの到着が遅れると、他社との競争に遅れをとってしまうことも多々あります。だから、データの取得を容易にしたり、可視化したりすることができたらと考えています。
 
あとはもちろん、パイオニアのAI技術部のさらなる発展に貢献し、組織をもっと研ぎ澄まされた盤石なものにしていきたいですね。この会社の技術力を、AIの分野においても業界の最前線へ押し上げていくことができたらいいなと。
 
エンジニアとして個人的には、AIを使ったモバイルアプリをもっとつくれたらいいなと考えています。以前、東京オリンピックに合わせて「Lithops」というアプリを開発しました。街の各所にある銅像にカメラをかざすと、その人物の歴史や知識を教えてくれるという内容で、日本の文化を世界中の人に知ってもらうきっかけとなるツールに仕上がったんですよ。例えばこれにChatGPTの機能を追加するなど、より魅力的な方法で世界に通用するシステムを、もっともっと生み出していきたいです。

どんな人が向いている?

・柔軟性があり、状況に合わせて目標を調整できる人
・できるだけ早く学ぶことができる人

必ずしも最初から、その道の達人である必要はないと思うんです。それよりも、今直面している問題に合わせて、アプローチ方法を調整できることが大事。この会社で働くのに適している性質は部署によって異なると思いますが、AIエンジニアに関しては、理解力があって迅速に、かつ臨機応変に動けることがカギではないでしょうか。

パイオニアでは一緒に働く仲間を募集しています。
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