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会社全体の発展を法の力で支える仕事

従来の「“モノ”を売る」ビジネスモデルに、ソフトウェアなどの“コト”を掛け合わせ、ソリューション企業への変革を推進しているパイオニア。
その中で社員は何を考え、どのように働いているのか社員にインタビューしてみました。

今回話を聞いたのは……
芝田 朋子
経営戦略本部 法務部 部長
2020年12月入社

入社の経緯

──ビジネスを後押しする、企業法務の魅力

コロナ下で出社制限もある時期にパイオニアのメンバーに加わりました。法学部を卒業し、公務員として働いたのち、専業主婦をしながら司法試験の勉強をして弁護士になりました。一度社会人としての生活を経験すると、退路が断たれるというか、ダラダラ勉強することはできませんでした(笑)。

ストレートで弁護士になった人に比べて“回り道”をしましたが、そのぶん、世の中の仕組みを知ったりいろいろな人に接したりした経験が、弁護士としてのキャリアにおいてはひとつの強みになっているかなと考えています。
 
弁護士資格を取得して10年弱は法律事務所で働いていましたが、民間企業への出向や出産などを経て、前職である大手グローバルメーカー勤務へ。もともと弁護士になる前から、“いずれ会社の法務部に所属して、自分の会社の活動を継続的にサポートする立場で働きたいな”と考えていたんです。前職でひととおりのことをやり遂げたと感じたタイミングで、パイオニアに出会いました。老舗企業が再上場を目指すという今の状況は、社内弁護士としてなかなか経験できない貴重な機会。自分があまり経験してこなかったテック業界で新たな挑戦ができることを魅力に感じ、入社しました。
 

業務内容

──“モノ”と“コト”の両輪体制をサポート


パイオニア法務部の業務内容は多岐にわたります。いわゆる“メーカーの法務”としての仕事はもちろん、昨今会社が力を入れているSaaS系のサービスにまつわる業務もおこなっています。
 
例えばスマホアプリを作成するときですが、ユーザーの画面に「利用規約」や「プライバシーポリシー」などの事項が表示されます。法務部ではそれらの文章を作成するのに加えて、表示するタイミングやユーザーの同意をどのように取得するのかを考えます。また、ユーザー向けのオンラインストア上の記載についても、特定商取引法などの消費者保護を目的とした法律による細かい決まりがあり、そのアドバイスをすることも多くありますね。
 
これらの分野の法律は毎年のように変わるので、キャッチアップするだけでも一苦労(笑)。当局や専門性の高い弁護士に相談するなどして、法律を遵守しながら、事業を実現するために何ができるのかを事業部の人たちと一緒に考えていく。法務という立場でありながらも、積極的にモノやサービスづくりに携わっていけるのが醍醐味ですね。
 

働き方やチームの雰囲気

──若手が輝き、成長できる場


コロナ下で改めて実感したのですが、法務の仕事というのはテレワークに馴染みやすいと思います。電話やビデオ会議機能があれば問題なく進められることも多く、法務部の在宅勤務率はおそらく全社の中でも高い方なのではないでしょうか。コロナの状況が落ち着きつつある最近では、在宅勤務と出社とを上手く使い分けるようにしています。現在法務部に在籍しているのは十数名で、日本法の弁護士である私のほかに、アメリカの資格を持つメンバーもいます。年齢構成としては若手が多く、「法務あるある」ですが女性比率が高いです。私を含めた中途入社のメンバーも増えてきており、即戦力として活躍中です。また、ロースクール(法科大学院)卒の新メンバーもおり、組織活性化に一役買ってくれています。
 

チームMTGの一コマ

今、取り組んでいる課題

──何事にも、垣根なく興味と問題意識を


先ほども少しお話ししましたが、パイオニアはもともと車載機器をはじめとしたモノ売りの老舗メーカーですので、法務部もプロダクト関係の案件を扱うことがほとんどでした。現在はSaaS系のサービスにまつわる案件が増えてきて、両方に取り組んでいくことが必要とされています。新しい技術を採用し、世の中の最新の動きに合わせたビジネス展開も多く検討されており、パイオニアに入社してからは新聞のテック関連記事などをしっかり読みこむようになりました。最近では、話題のChatGPTに関する検討依頼もありましたね。
 
また、特にデータ関連のビジネスの世界では、国境が意味を持たなくなっています。プライバシー関連規制については、EUやアメリカの規制が全世界で適用されます。そうなってくると日本の法律を知っているだけでは不十分。改めて自分で勉強しなければならないこともたくさんあります。
 
さらには、法務部自身も、加速するDX化の流れに合わせた活動を進めています。電子契約を導入したり、AIを活用したサポートツールなどのリーガルテックをどのように取り入れていくかといった検討も行っています。
 
法務部の活動領域は無限です。さまざまな側面から、新生パイオニアのために新たな体制をつくりたいと奮闘しています!

大先輩のご卒業に際しての記念撮影

どんな人が向いている?

・自ら課題を発見し、自分事として考えることのできる人
・困難に直面しても、挑戦を楽しめるマインドを持っている人

 今のパイオニアは、外部から新たな人財が多数集まって、世の中の流れに合わせた新しいビジネスを産み出しており、法的な課題もさまざま。法務担当者にとっては、退屈とはほど遠い(笑)とても挑戦しがいのある状況です。“この年次の社員はこの業務”というような仕事の分担の仕方はしていないので、若手にとっても幅広い経験が積める環境だと思いますよ。ひとりひとりがどこに出てもどんな課題についても対処できる力を身につけられるよう、互いに切磋琢磨しながら日々の業務に携わっています。会社事業とともに法務部も変容しつつあり、この変革のステージに意欲的に取り組める人がぴったりです。

パイオニア株式会社では、変革に向けて一緒に働く仲間を募集中です!

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