全社員参加型 グローバルイノベーションプログラムを整える
- Be a Pioneer - 全世界に向けたイノベーションプログラムへと「進化」
実のところ、これまでの私たちのアイデア公募の仕組みは、日本国内に限定した活動に留まっていました。
しかし、市場に目を向けてみるとどうでしょう?
お客様は全世界にいらっしゃるので、日本国内だけにフォーカスするべきではなく、グローバル視点で優れた考えを取り入れることができるよう、アイデア創出活動の領域を広げる「進化」が必要だと感じました。
そこで、日本のみならず全世界の社員を対象に、新しい製品やサービスにつながるアイデアを集められるプログラムを整える。少人数のメンバーでこの試みにチャレンジしてみました。
全社員が 未来のイノベーション を創り出すチームの一員
今回の活動の「進化」に大きな影響を与えたものとして、
- Be a Pioneer - という言葉がありました。昨年策定された当社のミッション・ビジョン・バリューのうち、私たちが行動する際の判断基準や価値観として定められた当社の「バリュー」です。
このワードを目にすると、「何か新しい価値を創り出してやろう」という気持ちに駆られる社員も多くいることと思います。
そういった気持ちを共有しながら、アイデアを互いに理解し、価値を高めていける。そんな仕組みに発展させたいと考えました。
公募活動の名称は「Open PINT / オープンピント」と改めました。
PINT は Pioneer Innovation Team を略した造語です。
これにOpen を加え、全社員が未来のイノベーションを創り出すチームの一員として、自由に参加できる開かれた場と位置付けています。
応募されたアイデアについては、全社員がアクセスできるギャラリーサイトを整備し、閲覧できる仕組みを整えました。
公開されたアイデアに共感し、そこからまた新たなアイデアが創造されるような、会社全体が自然に発想する体質になっていってほしい、そういう想いを込めています。
誰もが持つパイオニアDNA
さて、仕組みを整え募集を開始しましたが、直ぐに反応が見えるわけではありません…。
社員全員が個々のミッション実現に向けて日々業務にあたっている中、どれだけの応募が来るのか…正直、不安でした。
何件か応募が集まった時点で、それをギャラリーに公開しました。
すると、そこからまた応募が増えていきました。
ひとりで複数のアイデアを応募してくれる社員もいれば、グループで応募してくれるケースも。ギャラリーを見て、この人に連絡したいといった問い合わせもありました。今は忙しいけれど、少し落ち着いたら応募するからね!といった声がけをくれる社員もいました。
そうしていくうちに徐々に応募が増え、件数は100件に迫っていきました。
なんとか3桁に乗ってほしい!と密かに願っていたのですが、
どうでしょう!
社内広報部門の協力も功を奏し、その後加速度的に応募が増え、締め切り時点での応募はなんと200件を超える数となりました。
とても嬉しい結果です!
普段商品企画に関わっている部門からだけでなく、間接部門からも多くのアイデアが寄せられました。また傾向として、モノに関わる製品提案だけでなく、コトにつながるサービスアイデアも多く寄せられ、多くの社員が、パイオニアが掲げるモノ×コト(プロダクト&ソリューションサービス)で社会課題を解決する、という企業ビジョンに合わせ、将来を見据えた発想をしているのだなと感じました。
イノベーションのタマゴを育む
200件を超えるアイデアの全てについて、各事業部門の責任者による事業的価値があるかといった目線に加え、社長も経営的視点で評価を行いました。
実現性の点で難易度の高いものや、過去の事業検討内容に似たアイデアなど、魅力的でもすぐに事業展開するには難しい案件も数多くありました。
しかし、すぐに事業化できないアイデアでも、将来のビジネスのタマゴとして蓄えていくことが重要であり、それがビジネスチャンスの可能性を拡げることにつながっていきます。
タマゴを多く産み出し、質の良いものを選び出し、孵化させ、それを育て、マーケットに羽ばたかせていく。このサイクルをグローバルな領域で全社員と共に進めていくことは、私たちパイオニアが成長を続けていく有効なプロセスのひとつ考え、引き続きこの活動を「進化」させていこうと考えています。
パイオニア株式会社では、新たなイノベーションに向けて一緒に働く仲間を募集中です!
私たちの活動に少しでも共感を受け、チャレンジをしてみたいと思われた方は、採用ページをご覧ください。