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リーダー達から探る。パイオニアのモバイル開発

今回は対談形式で、モバイル開発部のチームリーダーや各チームの雰囲気を紹介します。


対談者紹介

左から:谷本・藤野・沖田・方波見
  • 谷本
    所属: モバイル開発部モバイル開発2グループ
    経歴・担当業務:2015年11月パイオニアに入社。
    COCCHiMOTTO GOなどのスマホアプリ開発チームリーダー

  • 藤野
    所属: モバイル開発部モバイル開発3グループ
    経歴・担当業務:市販、OEM向け車載機器のUI/UIFW開発を複数経験。
    「My NP1」や「COCCHi」などのスマホアプリに組み込まれているSDKの開発チームリーダー

  • 沖田
    所属: モバイル開発部モバイル開発1グループ
    経歴・担当業務 : 2022年6月パイオニアに入社。
    「NP1」と連携するスマホアプリMy NP1の開発チームリーダー

  • 方波見
    所属: モバイル開発部モバイル開発1グループ
    経歴・担当業務 : 2022年1月パイオニアに入社。
    海外向け市販ディスプレイオーディオと連携するスマホアプリ(PioneerSmartSyncなど)の開発チームリーダー


方波見:
早速ですが、

Q: チームの雰囲気や特徴を教えてください

沖田:
ほとんど新卒からパイオニアにいるメンバーですが、新卒から40代まで幅広い年齢層のチームです。
「My NP1」の開発を機にモバイル開発を始めた人も多く、技術のキャッチアップをしながら開発に励んでいます。

方波見:
私のチームは年齢が20代から30代前半のメンバーが多く、比較的年齢層が狭いです。
また、キャリア入社の割合が高いのですが、それぞれバックグラウンドが違うので、開発の進め方や課題点に対するアプローチなどで常日頃活発な議論をすることが多いですね。
他のチームと異なり、Flutterを使ってアプリの開発をしているのも特徴です。

谷本:
「COCCHi」に関連するiOS/Androidのネイティブアプリの開発がメイン業務です。私のチームもキャリア入社の方がほとんどですが、前職で車載器を開発していたメンバーもいて、スマホアプリと車載器のどちらの開発もわかる人がいることが強みですね。

藤野:
地図の描画を含めたナビのSDKやプローブデータなどをサーバーにあげるための仲介のSDKを開発するメンバーが集まっているチームです。
新卒からパイオニアにいるメンバーが多く、ナビ開発の経験が豊富で、位置認識など固有のスキルを持ったメンバーがいます。

方波見:
同じモバイル開発部の中でもチームによって色が違いますね。
次の質問ですが、

Q:チーム開発を活性化させるためには

谷本:
メンバーにのびのびと開発してもらえるように工夫してます。
もちろん、企画やPdM(プロダクトマネジャー)の方達と一緒に考えている部分もあるのですが、自分達で考えたアプリを世に出せるのは楽しさがありますよね。
私のチームでも開発からいろいろな提案をして機能を形にすることがあり、「MOTTO GO」では自分達でアイディア出しをしました。

沖田:
私もやる気を後押しできるようにはしてますね。
自分がチームに参加した時には今の開発スタイルだったんですが、「My NP1」ではスクラムの開発を取り入れるなど、開発する機能の内容について比較的自由にできる部分があるので、仕様などを自分たちで検討しています。

方波見:
私のチームでは週一の出社日を決めて、みんなで集まるようにしてます。担当業務がこれから発売される製品に関連しており、社外持ち出し禁止なので、どうしても出社して作業をしなければならない日があります。
曜日を決めずにバラバラに出社しても良いのですが、せっかくならチームで集まれた方が良いかなと思ったので、出社日を設けることにしました。
出社した日のデイリーミーティングなどはオフィスの芝生エリアでヨギボーに寄りかかりながら参加したりして、オフィスをうまく活用していますね。笑

沖田:
自分のチームは出社日を設けてないのですが、テストなどで定期的にオフィスに集まりますね。
新卒のメンバーが配属になった時にはメンターが率先して出社してコミュニケーションをとっていました。

藤野:
私のチームはどちらかというと、池袋のオフィスに出社するケースより、川越事業所で実走試験をしていることが多いです。
OEM向け製品などの開発でアプリ開発側と密にコミュニケーションを取らなければならないケースもあるので、そう言った場合は各プロジェクトに合わせています。

Q: 開発体制について

方波見:
パイオニアは自社で製品を開発していることもあり、プロジェクトによってアプリ開発以外のチームとも関わるのですが、ナビやプローブが関連するSDKまで自社で開発するのは珍しいな、と感じました。
SDKの開発はどんな開発スタイルで行なっているのでしょうか?

藤野:
SDKの開発は使ってもらう側のプロジェクトに合わせて臨機応変に対応しています。
「NP1」の場合は、アプリ開発チームと同じ様にアジャイル形式で開発していて、少しずつ機能を作りあげながら日々提供していく感じでした。
一方で「COCCHi」は、SDKの要件が最初の段階である程度見えていたため、アプリのリリース日程に合わせて、機能ごとに区切ったウォーターフォールに近い形で作っていました。

方波見:
ケースバイケースなんですね。

藤野:
そうですね。
開発スタイルはプロジェクトごとに異なるのですが、SDKの開発は複数のプロダクトに横断的に関わっているメンバーが多いため、うまくタスクを切り替えられるように調整してます。

谷本:
そういえば、モバイル開発部の中でも複数のプロジェクト横断で開発をしているのはSDK開発チームだけですよね?

藤野:
他のプロジェクトも考慮しつつ横断的に設計しなければならない機能などがあるので、一つのプロジェクトに就くのが難しいことがありますね。
その人にしかできないSDK側の開発が重なってしまうこともあるので、今は横断的にアサインしています。

そのようなピーク時には、アプリのメンバーにもSDKの開発に協力してもらったりしています。
「COCCHi」ではアプリのメンバーがSDKの修正をしたり、逆にSDKのメンバーがアプリ側の修正を行なったりと、SDKの開発もアプリを含めて開発するようになって来ています。

谷本:
そうですね。
SDKを組み込むプロジェクトの場合、作っている側と使っている側が一緒に開発できるとコミュニケーションが取りやすく、SDKの扱い方や要望を伝えやすかったり、SDKを動かした後でも素早くバグを発見できますよね。

藤野:
SDKだとアプリとサーバーの仲介をしている事が多いので、不具合が出た時はサーバー側のログを調査したり、アプリ側のコードを確認するなど、なるべく広く見て原因を特定するようにしていますね。

Q: 大事にしていること

藤野:
SDKの開発が複数のプロジェクトに横断する形で関わるため、1人に業務が集中することがあるので、できるだけ開発以外の業務を各メンバーに振らないように気をつけています。
代わりに私は仕事については極力断ることはしない様に、「出来ない」と簡単に終わらせず、出来る方法を模索する姿勢を大事にしています。

沖田:
今のチームはそれぞれのメンバーが「My NP1」に対して熱い思いを持っていて、
時折、愛が強すぎて、企画と開発の間ですぐに折り合いがつかないことも稀にありますが、作るものに納得したら自分があまり指示しなくても各メンバーが率先して動いてくれます。その主体性は大事にしたいなと思います。

谷本:
私のチームはやり切ることを大事にしています。
ですが、常にプレッシャーを感じすぎると良くないので、そこはメリハリをつけるようにしてますね。
あとは、できるだけチーム全体で会話する機会を作っています。
「COCCHi」をベースにしたアプリ開発の案件が複数進行していて、モバイル開発部の中で担当プロジェクトが変更になったメンバーもいたのですが、そのおかげもあって、部内での横のつながりが増えました。

方波見:
私もできるだけいろいろな人とコミュニケーションをとるようにしています。
池袋のオフィスができる前は、モバイル開発部メンバーの所属拠点が川越・本社(文京)・茗荷谷と3拠点に分かれていて物理的な距離もあったのですが、同じオフィスになってから、話しかけやすくなりました。
先日も、ちょっとしたBLE(Bluetooth Low Energy)を検証するために、「My NP1」のチームに「NP1」の検証機を貸してもらえて助かりました。


今回の対談ではモバイル開発の現場の雰囲気やどんなチームリーダーが所属しているかなどをお話ししました。

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