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老舗メーカーの”本気の変革”はどれくらい進んでいるのか?転職して1年で感じた変化

こんにちは、SaaS Technology Center(以下、STC)でデータアナリストをしておりますYです。私は2021年5月にパイオニアに入社しました。パイオニアに転職を決めた理由の1つに、本気で変革を進めている環境に挑戦・貢献したいという想いがありました。

※転職の時に考えていたことなどはこちらでも触れていますので良かったらご覧ください。


本気の変革と聞いて、「本当に変わっていっているのか?」と疑問に感じる人もいるのではないでしょうか?

もし私がパイオニアのメンバーではなかったならば、このような疑問・興味を抱くなと感じました。ですので、今回はデータ周りの状況を中心に、転職してから1年経った私の目線で、具体的にどう感じているかをお伝えできればと思います。

パイオニアはSaaSソリューションサービス企業へ変革します


1.データを使う環境について

◯入社当時の状況

一部のデータはクラウド上のサーバに置いてありましたが、そこからSQLでデータを抽出するなどなかなか面倒な状態でした。BIツールもあまり活用されていない状態のように見受けられました。

今ではデータドリブンなど、よく言われていますが、パイオニアもデータを分析・活用の機会を増やし、根拠ある意思決定を行っていく必要があり、そのように変えていくことにチャレンジしたいと考えて入社したので、スタートとしてはちょうど良い状態だと感じました。

◯この1年で変化したこと

全社統一の分析基盤を整備し、それらと各DBをつなぐことで 、SQLで自由にデータを抽出できる環境になりました。またBIツールも導入&利用を促進し、一部の事業部では、BIツールで可視化されたKPIを定期的にチェックし、意思決定に利用する、というところまで浸透してきました。

正直なところ、分析環境が整備されるまでもっと時間がかかると想像していたので、入社して1年も経たない間に整備されたことに驚きつつも、嬉しく感じています。

◯今後の展望

全てのデータがクラウドサービスで連携できている状態ではないので、この移行はまだ必要な状態です。データを使いやすくするためのデータマートの整備など、環境構築だけでなく、それを使いやすくするための整備も必要な状態です。また、BIツールも活用できていない事業部などもありますので、まだ環境面でもやることはたくさんある印象です。

2.データを使った意思決定について

◯入社当時の状況

入社してすぐに色々な立ち位置の人と1on1等を通してヒアリングした印象ですと、データを使おうという意識を持ってはいるものの、どう使えば良いのかよく分からないという人が多くいると感じました。実際そういう悩みを相談されることもたびたびありました。

しかし、データ活用したいというお話を伺っても、そこから実際の活用までのアクションにつなげることが難しいと当初は感じていました。

具体的な話をしますと、とある事業の担当者に現状のヒアリングをした際に、データを取ってはいるけれどうまく活用できていないといった課題があるという話を聞きました。

そこで、実際どういうデータが取れているのか、どういう風に活用しているのか資料共有をお願いしましたが、意図がうまく伝わらなかったのか、返答がありませんでした。諦めずに何度か連絡をして、ようやく資料を共有してもらえましたが、すべての情報の開示が難しかったのか、一部のみの提供でした。

難しいながらも、頂けた一部の情報を基に、課題改善の資料を作成し提案をしたものの、話をしただけで終わってしまい、次に繋がることはありませんでした。

推測するに、担当者は色々な業務を抱えて忙しいこともあり、なかなか優先度をあげてもらえない状況だったんだと思います。

このように、私のようなデータアナリストが入ることの価値をまだ理解してもらえていない状態だったので、「データドリブンに変えていくことで、組織として大きく成長する余地はある」と、俄然、やる気がでてきました。

入社した頃の写真


◯この1年で変化したこと

上に挙げた具体例の話ですが、話が一度終わりかけたものの、少しは役に立つかもと感じてもらえたようで、新しく始まるプロジェクトのメンバーに参加することになりました。

プロジェクトのミーティングに参加して気づいたことは、パイオニアに限らずメーカーあるあるなのかなとも思いますが、「何を作るか」の話はあるものの、「誰が使う」のか、「なぜそのターゲットユーザは使いたいと考えるのか」といった、ユーザ視点が不足していることでした。

私は今まで働いてきた中でユーザ視点で考えることの大切さを嫌というほど感じていたので、データ(事実)を見ることとユーザ視点の必要性を繰り返し発言することにしました。

この切り口での発言に対してプロジェクト参加メンバーの賛同も多く、その結果、私の発言への信頼度も上がってきたように感じます。最終的には重要な意思決定に対しても発言ができるようになり、データを見て動くために必要な仕組みなどの導入へと繋げることができたのではないかと思います。

データの重要性をどんどん発することで、今までデータ分析をしていなかった事業部の人が、SQLを活用してデータ分析をするケースなども出てきました。

まだ完全にデータドリブンになったわけではありませんが、入社当時に想定していたよりもずっと早く進化したなという印象があり、新卒入社から長くパイオニアで働いている先輩方も含めて、変わらないといけないという意識は強く持っているのだなと感じました。

◯今後の展望

まだまだデータを正しく使ってビジネスに繋げていけてない部分があるという認識です。なので、基本的なところでは、KPIツリーを整理するところや必要なデータを定義し取得するところ、その取得したデータを使って仮説検証することなど、データを日常的に使う習慣や意識を強めていく必要はあると感じています。

また、よりデータを使うことの価値を実感できるように、具体的な成果も出していく必要性も感じています。

3.本気の変革について

◯入社当時の状況

私が入社した時点では、まだ話題になるような新製品などは出ておらず、外から見たら、パイオニアは変わってきているなという印象は持ちにくいと感じました。

しかし、CEOの矢原を始めとして新しい経営陣を招聘したり、ミドル層でも中途入社をしている人も多くいて、変革のために人が集まってきている印象がありました。

このような変革期に入社できたのは、すごくタイミングが良かったなと感じました。


◯この1年で変化したこと

私の入社以降も、重要なポジションで中途入社される人も多くおり、そういう人を中心にいろいろな組織で変革が起きているように感じます。

職場環境においては、本社は席数を減らして、フリーアドレスで働きやすい環境に変わり、コロナ禍が終わってからもリモートワークが継続できるようになりました。

また、2022年3月にドライビングパーソナル音声AIを搭載したドライビングパートナー「NP1(エヌピーワン)」の発売をし、私が入社当時にはなかった新製品も登場しました。

NP1記者会見の様子

細かいことも含めればまだいろいろと変革していると感じることはありますが、一番大きな変革としては、”モノ×コト”へのシフトを加速させる組織として、SaaS Technology Centerが2021年8月に設立されたことだと思います。STCが設立されたことをきっかけとして、サービス開発のスピードは早くなったと感じています。

新しい組織ができる、新しい製品が発売されるといった、外からでも知ることができる変化が見え、本格的に変革が動き出したと感じらえる状態になってきたのではと感じています。

◯今後の展望

社外の人から見ても、「パイオニアは本当に変革が成功したな」と感じてもらえる状況にはまだまだなれていないと思います。
とはいえ、いろいろと仕込んでいるアイデアなどはあるので、そういうものの成功確率が上がるようにデータをうまく活用できている状態にしていきたいと考えています。


◆最後に

パイオニア株式会社では、変革に向けて一緒に働く仲間を募集中です!老舗メーカーの本気の変革に少しでも共感、チャレンジしてみたいと思われた方は、ぜひご応募ください!


カジュアル面談をご希望でしたら、Meetyからでもお待ちしております。


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