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「AI×モビリティ」で未来の移動体験を創ります!

ソリューションサービス企業へ変革真っ最中のパイオニアでは、2022年11月にAI技術者を集約した専任組織として、SaaS Technology Center(以下、STC)直轄に「AI技術部」を新設しました。
AIモビリティカンパニーを目指す上では、組織的にAI技術力を獲得・向上できる能力が必須であり、専門的なAI技術集団をつくり、AI技術を活かした他社に負けないプロダクトやサービスの確立を目指すため、多数のAIプロジェクト開発経験のある顧 志明(コ シメイ)さんがAI技術部のCAIO(Chief AI Officer)としてジョインしています。今回は、顧さんへのインタビューをお届けします!


自己紹介

2022年11月、パイオニアのCAIO(Chief AI Officer)、兼 SaaS Technology Center(以下、STC)に新設されたAI技術部、部長の顧 志明(コ シメイ)です。

私は中国出身で、12年前から日本に住んでいます。
小さい頃からバスケットボールを題材にした日本の漫画作品、「SLAM DUNK(スラムダンク)」が好きで、現在は自然豊かな湘南の海の近くに妻と2歳と4歳の息子と住んでいます。
休日には子供を連れて、山の中へ渓流釣りに行ったり、海の近くをドライブしたりとアウトドア活動が大好きです。


CAIO(Chief AI Officer)、兼 SaaS Technology Center AI技術部 部長 顧 志明(コ シメイ)


これまでの経歴

学生時代から機械学習・画像認識の研究に携わっており、就職してからもずっと機械学習関連のAIアルゴリズムやモデルの研究・開発を行っています。
卒業後は日本の大手電機メーカーに新卒で入社し、ITインフラ(ストレージ・サーバ)、製造、医療、エネルギーなどさまざま分野のデータ活用をしながら、プロジェクトのAIモデル開発をやっていました。

例えば画像系の外観検知、動画からの行動認識、冷蔵庫・洗濯機の機械音からの異常検知、石油探査の弾性波速度検知、NLPテキスト感情分析などいろいろな分野のデータを使ったAI応用開発をしていました。

その後、AIエンジニアとしてだけではなく、「これまで培った技術や経験を活かし、世の中にもっと早くAI価値を提供したい。AI価値を組み込んだサービス・製品の企画、開発、事業づくりまで一気通貫で携わりたい」と思い、ITベンチャーの事業会社に転職しました。

そこの会社では、CAIOとAI開発部門長として、AIチャットボット、広告レコメンド最適化、AutoMLシステムなどのサービスの商用化開発のリード及びAI事業構築をしていました。開発リードはもちろん、事業企画、マーケティング、営業、PR、法務などさまざまな部門を巻き込んで、AI事業づくりの0→1(ゼロイチ)フェーズに取り組みました。

また、仕事以外でも他分野のデータに触れ、グローバルAI技術者のスキルを磨きたいという思いから、Kaggle(カグル)のAIコンペティションにも積極的に参加し、医療系の画像認識および電気信号処理のコンペで2回ゴールドメダルを獲得しました。そして現在は「Kaggle Master」の称号を持っています。

Kaggle(カグル)とは世界中の機械学習・データサイエンスに携わっている人が集まるコミュニティで、企業や政府などの組織とデータ分析のプロであるデータサイエンティスト/機械学習エンジニアを繋げるプラットフォームや運営組織を指します。


なぜ、AIについて勉強しようと思ったのか?AIのどんなところに面白さを感じているのか?

AI分野の面白さとしては、AI技術は基本的にある特定の分野に特化する技術ではなく、いろんな分野に活かせる基盤技術なので、多方面により良いAI技術を開発・応用するためには、各分野のドメイン知識を勉強しなければなりません。

例えば、昔やっていた冷蔵庫の異常検知を開発するために、冷蔵庫の構造、さらにコンプレッサーの構造、音取得センシングの仕組みも一緒に理解する必要があります。
岩石の弾性波速度を検知するために、弾性波・地震波の生成の仕組み、石油探査の流れを理解して、どの特徴量、どのAI手法を使っていいか、などはAI構築に役に立ちますね。

いろいろな分野の知識に触れることはAI技術開発の一つ面白さです。

また、AI分野の発展が日進月歩で進むため、オープンソース化されているAIコミュニティでは、新技術がどんどん公開されて、チャレンジすることに重きを置いている人にとっては非常に面白い分野だと感じています。

技術とアイディアがあれば、一個人でも世界に驚きを与えるサービスを生み出せる画期的な分野だと思います。


なぜパイオニアに入社したのか?入社の決め手は?

パイオニアのことは日本の老舗メーカーとして昔から知っていました。
現在のパイオニアは「未来の移動体験を創ります」を企業ビジョンに掲げており、それを実現するためにモビリティAI技術分野にとても力を入れています。歴史あるモノづくりの会社で最先端のAI技術の研究・開発をリードし、モビリティ分野における新しいサービスづくりをすることは私にとって、とても面白くチャレンジングなことだと感じました。

私は、もともとモビリティ業界に大変興味を持っており、特にAI技術において最も挑戦しがいのある分野は「AI×自動車」と思っています。その理由は、モビリティの世界では、AIの活用場面が無数にあるからです。

例えば、画像認識技術によって、車室内モニタリングシステムで危ない運動行動を事前検知したり、ADAS(先進運転支援システム)のような自動車の周囲の情報を認識したりして、ドライバーに適切な表示、警告を知らせることができます。
また、NLP、音声系AIは、車載音声アシスタント、スピーカーシステムの音声認識、音質向上にも活かせます。

昨年パイオニアが発売した、ドライビングパーソナル音声AIを搭載し「音声」と「通信」でドライブ環境を革新するコネクテッドデバイス 「NP1(エヌピーワン)」をはじめ、車載スピーカー、ドライブレコーダー、カーナビなどにAI技術を活用できる可能性がたくさんあります。

パイオニアは長年蓄積したモビリティデータおよびサービスと顧客基盤を持っているので、AI技術でさらに躍進させ、新しい移動体験を実現できる可能性が秘めていると魅力的に感じました。

パイオニアは、全社のビジネスを支える開発組織「SaaS Technology Center」を2021年8月に立ち上げました。メーカーとしての堅実な面もあり、かつアジャイル的なベンチャーらしい開発文化も徐々に構築されていると聞いています。

「未来の移動体験を創ります」を実現するために、AI技術をベースに多くの可能性を感じ、入社を決断しました。



11月に新設した「AI技術部」とはどんな事業部なのか?

AI開発に精通するプロのAI技術者を集めた部署です。
具体的には最先端のAI技術研究、先行開発を進め、実際の製品・サービスにAI技術の価値を提供できるサービスを生み出す部署です。生み出したAI技術は全社のモビリティ関連の商品やサービスに貢献します。

また、会社のAI戦略・開発ロードマップを策定して、新しいAIプロジェクト・関連サービスを積極的に事業部に提案して、インプットしています。

開発スタイルに関してAI開発は基本的に反復改善が多いので、アジャイル的なAI開発体制を中心に進めています。

基本的にメンバーはアイディアがあれば、どんどんコミュニケーションを活性化させ、実現性とビジネスの可能性が少しでもあれば、できるだけ早く手を動かして実装し、価値検証し、スピードを意識してPDCAを回していくことをAI技術部の開発ポリシーとしています。


パイオニアではAIを使ってどんなことをしたいか?

やはり、AI技術を武器にして、未来の移動体験を創りたいですね。

未来の移動体験のために、「1. 安全・安心」、「2. 快適」、「3. エンタティメント」に重きをおいて、独自の製品・サービスづくりに貢献したいです。そしてパイオニアのお客さまにとって、今までにないサプライズな移動体験を感じていただきたいです。

商品としては、「サービスx AI」で他社とは一線を画した機能を生み出したいです。例えば、NP1のような新しい製品はカメラとマイクを搭載しているので画像認識やNLP、音声AIを組み合わせれば、さらに快適なドライピングパートナーの世界感を実現できると思っています。

また、パイオニアはかねてよりサウンド領域に高い技術蓄積とアセットを持っています。この既存アセットと掛け合わせ、「AI x サウンド(車載スピーカーなど)」として今までないサウンド体験を提供できたらいいですね。


今後の個人、また事業部としての目標はありますか?

「AI×モビリティ」で世界No1のサービス・製品を生み出したいです。
AI技術部は立ち上がったばかりですが、まずはアジャイル的なAI開発体制とプロセスを構築に力を入れていきます。

迅速に価値を提供できる先進的なAI技術・サービスを生み出すためには、チーム内にAIアルゴリズムに精通なエンジニアがもちろん必要です。
AI実験管理、デプロイなどのAI運用・管理基盤を構築できるMLOpsエンジニア、またWeb開発、エッジデバイスにも開発の知見を持っているエンジニアにチームに参画してもらい、強みを上手に活かしながら融合し、継続的に進化し、時には失敗を許しながら改善し続けるアジャイル的なAIプロジェクトに取り組む体制を考えています。

また、R&D( Research & Development =研究開発)においては、パイオニアの既存のアセットと掛け算して、他社と差別化できる世界初の最先端なモビリティAI技術を作り出して、イノベーションを起こすサービスを生み出したいです。

なんといってもお客さまに満足していただけるサービス・製品づくりに繋げたいですね。AIって単に技術だけではないので、AI設計もUXを意識し、本当に人々に共感できるワクワクなモビリティのAI関連サービスを生み出していきます。


さいごに

現在モビリティ業界はEV化、自動運転化がどんどん進んでおり、100年に一度の大変革の時代に直面しています。これは新しいビジネスチャンスが生まれる絶好の機会です。

社名の通り、開拓精神を持って、パイオニアの変革向かって新しいイノベーションを作り出すことをとても楽しみにしています。


パイオニアでは一緒に働く仲間を募集しています。

新設された「AI技術部」にて、新たに「AIエンジニア」と「MLOpsエンジニア」のポジションを募集します。
興味を持ってくださった方は、ぜひご応募くださいね!


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