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パイオニアのデータ組織ってどんな感じ? 「分析は手段、データはビジネスに活用してなんぼ」 そんなパイオニアが保有するモビリティデータのビジネス活用をリードする新しい組織です

はじめまして。パイオニア株式会社 グループCDO 兼 SaaS Technology Center データインテリジェンス部で部長をしています、保田 (やすだ)と申します。

「パイオニア/Pioneer」と聞くと、「スピーカーの会社だよね」とか「昔、コンポ使ってたな」などのイメージ、ご経験があるのではないかと思います。

そんなパイオニアですが、2019年以降、「メーカーからサービスカンパニーへ変革する」ことを謳い、現在、変革に向けて絶賛活動中のパイオニアにおけるデータ組織について、私の自己紹介含め、ざっくばらんにご紹介したいと思います。

何やってきた人?

はじめに、私のスローガンですが、

分析は手段、データはビジネスに活用してなんぼ

企業のデータ活動は全てこれに尽きると考えています。1999年、システムのことを何も知らなかった私ですが、新卒でSIerに就職。SEとして契約企業様のデータベース開発、SQL等のプログラミングを経験。

入社5年経った時、「客先のように事業会社側でデータの仕事をしたいな」と思ったのをきっかけに事業会社、スタートアップを渡り歩く人生を歩みます。

以降、(当時の社名ですが)ソフトバンクBB株式会社、楽天会社、株式会社ユニクロ、LINE株式会社等の事業会社にて、Tech組織ではなく事業部等のビジネス組織に身を置いています。

日々の予算達成に向けた足元のデータ分析から、営業やマーケティングへのデータ支援、CRM活動、また、CDO職等でのデータ責任者としてデータ組織の立ち上げや運営等、少しピリピリとするような環境で経験してきました。

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「データ人材」というと、よく耳にするのがデータサイエンティストやデータアナリストで、イメージはTech系だと思われがちですが、前述のような環境で過ごしてきた私は「ビジネス系のデータアナリスト」だと思っています。

というのも、賛否両論ありますが、私が経験して得てきたことは、「データ人材」は集計や分析だけするのではなく、データ系の職種に関わらず、データ活用の出口である企業の収益、顧客獲得維持、新規ビジネス等に対して関係者を巻き込み、アウトプットしたデータやインサイトをビジネスへ直接的、間接的に繰り返し活用して貢献すべきだと考えています。

これこそデータ人材が価値を出すべき領域だと考えています。
冒頭のスローガン:「分析は手段、データはビジネスに活用してなんぼ」が出来たのは、このような背景があるからです。

こんな経歴の私ですが、2021年、老舗メーカーのパイオニア株式会社に決めた理由(=チャンス)は、3つあります。

1.モビリティ/MaaS市場の成長
  → 自分のキャリアにない領域であり、経験を積みたいと思った
2.「老舗メーカーの本気の変革」 
  → こんな経験はなかなか味わえない良いキャリアになると思った
3.変革にはデータビジネスが必要不可欠
  → 自ら手を挙げ、これまでの知識と経験を活かそうと思った

何をやっている人?

2021年、当社執行役員CTOとしてジョインした岩田と共に、同年8月、変革に向けた全社横断でサービス開発、データ活動をリードする
SaaS Technology Center」という新組織を設立しました。
報道資料:https://jpn.pioneer/ja/corp/news/press/index/2622?bz=nt

私は当組織にて、CTO直下のデータ組織をリードしています。現在は以下のような活動を推進しています。

1.全社データ戦略と戦術の策定と実行
2.ビジネスへの入り込みとデータ支援
   (KPI策定、データ取得~分析~活用支援、BI導入と活用推進)
3.AI、データサイエンスによるビジネスへの適用
4.全社データリテラシー向上に向けた教育計画
   (全社員がデータに強くなる組織にする)

データ組織ってどんな組織?

最近、新卒から当社で働いているメンバーからこんなことを言われました。

1.データ組織に異動したのに転職した気分になる
2.意思決定のスピードが速くベンチャーっぽい
3.今までの当たり前が通用しない、気づきが多すぎる

当データ組織も少しずつ変革してきていますが、2つの顔-チーム(機能)-があります。

1.AI、データサイエンス、データ分析基盤など、Technologyを軸に
  全社を支援する専門チーム
   (データサイエンティスト、データエンジニアが所属)

2.ビジネス組織に入り込み、Techとビジネスの間に立って双方の
  翻訳をしながら、ビジネス課題の特定から課題解決の為のデータ分析、
  BIによるデータ活用を軸に全社を支援する専門チーム
   (ビジネス系のデータアナリストが所属)

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現在、当データ組織のメンバーは、新卒から当社で働いているメンバーと転職してきたメンバーがおり、人数比は5:5です。組織メンバーは皆、変革への熱い思いを持ち、かなりのスピードで前に進めてくれています。(写真は一部のメンバーです)

転職者の大半は誰もが知っているIT企業出身が多く、「単純に面白そう!」、「日本のメーカーが元気にならないと!」、「自分がやるしかない!」等の熱い想いをもってジョインしてくれていますが、変革の成功にはまだまだ人が不足しているのが現状で、引き続き積極採用中です。


今、取り組んでることって何?

代表的な活動を3つご紹介します。

1.データサイエンス、AI領域の活動

当社が提供する製品やサービスから得られるプローブデータ、ヒヤリハットデータ等のモビリティデータを統計アプローチで解析し、運転への安心安全、世の中の環境保全、企業様のビジネス支援等に貢献していく為のデータ活動を行っています。

2.ビジネス領域の活動
また、パイオニアが展開するさまざまな事業に入り込んで活動しています。
ご存じの方も多いと思いますが、「carrozzeria(カロッツェリア)」ブランドを提供する市販ビジネス、企業様の社有車運行管理を支援する法人向けビジネス、変革に向けた新規ビジネス等のそれぞれ大きな組織が存在します。

各組織に対して、データをビジネス活用していく為の課題発掘とデータによる解決策の提示、KPI設計、データ取得設計~データ分析、BI活用等を支援しています。主に営業やマーケティング、カスタマーサクセスの組織と一緒にビジネスを推進しています。

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3.ビジネス領域での活動:「データ教育」
もしかすると同じ思いでお悩みの企業様も多いのではないかと思います。
企業が保有するデータは、データ組織以外のビジネスメンバーも意思決定、課題解決、営業や企画、マーケティング活動をドライブさせていく為に
「感覚値」ではない「事実値」を武器として扱える必要があります。

一人でも多くの社員が課題解決に必要なデータをセルフで取り出し、分析、
インサイトを出してビジネス活動を推進できるようにする為の全社データ教育を企画しています。


データ組織が目指す世界観って何?

 繰り返しですが冒頭のスローガン:「分析は手段、データはビジネスに活用してなんぼ」、全てこれに行き着いてしまいます。

但し、この一文よりデータ活動を「受動的」に行うか、「能動的」に行うかは企業それぞれですが、当組織において短期的にはメンバー自ら「能動的」に活動し、ビジネス課題の特定から仮説・検証、データのアウトプットを繰り返しビジネス活用している状態をつくります。

これらを徹底して続けることで一人一人のデータスキルとビジネススキルの向上が期待でき、中長期では当組織自ら、モビリティ分野だけでなく、様々な産業に貢献できるデータビジネスを行う組織を目指しています。


noteをご覧いただいている皆さまに向けて

長文となりましたが、ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
「老舗メーカーの変革」というビジネスチャンスにはなかなか出会えません。

変革に向けた取り組みの成功と自身のキャリアを磨く為に、今、様々なビジネス領域で活躍されてきたビジネスパーソンがパイオニアに集まっています。これをご覧になられているデータ人材の皆様には、「老舗メーカーの変革っておもしろそうかな?」を是非、自問自答いただけると嬉しいです。

もし「おもしろいかも」と共感いただけるのであれば、応募はもちろん、カジュアル面談からでも柔軟にお応え致しますので、気軽にご連絡いただければと思います。

引き続き、パイオニアの「本気の変革」についてウォッチいただけると嬉しいです!

最後に

 パイオニアでは、変革に向けて一緒に働く仲間を募集中です!
老舗メーカーの変革に少しでも共感、チャレンジしてみたいと思われた方は、下記の採用ページをご覧ください。

採用情報は下記をご覧ください

もし、カジュアルにお話したい方は是非meetyからでもご連絡お待ちしております!