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オセロ作成!? 新人ソフト研修の紹介(後編)

パイオニアでは、ソフトウェア系の新入社員に正しいソフトウェアスキルを身に着けてもらうべく、3ヵ月にわたるソフト研修を実施しています。当記事は、「アウトプット重視! 新人ソフト研修の紹介(前編)」の後編で、2022年の研修のB・Cパートを紹介します。

全体構成

【Bパート】ソフトウェア開発

【Bパート】ソフトウェア開発

「ソフトウェア開発=プログラミング」と誤解されがちですが、実際には、プログラミング以外にも多くのことが必要です。Bパートでは、このソフトウェア開発全体(開発プロセス)を学びます。開発プロセスにおける各工程の目的を学び、実際に成果物を作成します。Bパートでも、知識習得とアウトプットの繰り返しをAパートと同様に行います。

各工程の成果物は、日本語(自然言語)も使いますが、モデル(図面)を多用します。「百聞は一見に如かず」と言われるように、言葉だけより図面の方が理解しやすいためです。モデル表記法から始め、モデル作成(モデリング)の練習を行い、成果物の作成を行います

Bパート最後の「アプリ作成」講座は、ここまでの集大成です。「要求分析から実装」講座でもアプリケーションを作成しますが、さらに別のアプリケーションを作成・開発し、もう一回開発プロセス全体を経験することで、スキルの定着を図ります

作成するアプリケーションは、日程や難易度を考慮しながら新入社員と講師で相談し、オセロになりました。オセロを作成するのは難しいと思われるかもしれませんが、(強いコンピュータオセロの作成ではなく)人間とコンピュータで対戦するものであれば、それほど難しくありません。

(シンプルな外見の)オセロ(アプリケーション)

【Cパート】クラウド

【Cパート】クラウド

Cパートでは、クラウドでの開発に必要な知識を習得します。この分野は、Udemyにコンテンツが豊富にあり、パイオニアとして学んで欲しいものもあったので、ここで学習するようにしました。ここでも単に視聴するだけではなく、演習問題を行います。演習問題がない講座の場合は、画面の通り操作するハンズオンを実施しました。

Cパートが顕著ですが、全体を通して動画やeラーニング、書籍を用いています。これは、各人の学習速度に差があるので、それぞれのペースに合わせるためです。習得できていない人は、じっくり動画を見たり、すでに(プログラミング)スキルがある人は、AIZU ONLINE JUDGETDDBCのお題などの演習問題を沢山こなすことができます。

もちろん動画やeラーニングだからといって、放置しているわけではありません。定期的に質疑応答や発表の時間を設けたり、疑問点がある場合にはチャットで気軽に相談できるようにしました。

ジュニアリーダーとのコミュニケーション

パイオニアでは、新入社員に部署の先輩がジュニアリーダーと呼ばれる指導役として付きます。ジュニアリーダーからOJT(オンザジョブトレーニング)を受けて、現場の業務を身に付けていきます。

研修期間中には、毎週ジュニアリーダーとコミュニケーションをとる時間を設けました。目的は、研修後のOJTを円滑に進めるために継続的な繋がりをもつことと、研修でやっていることが実際の業務でどのように行われているかを知ってもらうことです。研修だけでは、何のために行っているのかを見失いがちですが、実際の業務をジュニアリーダーからヒアリングし、その内容を新入社員が共有することで、研修の目的・意義を確認します。

まとめ

ソフトウェア系の新入社員が受講する「新人ソフト研修」を紹介しました。ソフトウェア開発の基礎を身に付けてもらい、配属後にいち早く業務を遂行できるようになってもらうための研修です。エンジニアとして学ぶべきことは沢山あります。この研修が成長の糧となれば嬉しい限りです。

研修風景


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