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世間の潮流にあう「情報システム」の最適解を探す

従来の「“モノ”を売る」ビジネスモデルに、ソフトウェアなどの“コト”を掛け合わせ、ソリューションサービス企業への変革を推進しているパイオニア
その中で社員は何を考え、どのように働いているのか? 情報システム部の部長にインタビューしてみました。

今回話を聞いたのは……

蓼沼(たでぬま)貴之
情報戦略統括グループ 情報システム部 部長

業務内容

──社内外で重視される、ITのスペシャリスト集団に

私は今、社員のみなさんが業務を行っていくIT環境、基幹システムやITツールなどの企画から運用までを管理する、情報システム部を担当しています。身近なところでいえば、社員のみなさんが使用する社用パソコンにサーバ、社内の有線、無線LANを含めたパイオニアのネットワーク、リモートワークで使用しているVPNなど、業務を進めるためのツールの運用管理を引き受けている部署です。ITや情報は、現代において事業を進めていくうえでもはや欠かせないものとなっていますから、会社の基幹業務のひとつであるともいえますね。

さらに近年は、他国の政情不安や戦争から世界的にサイバーテロが多発。日本の会社を狙った大規模なものに関するニュースも記憶に新しいです。そのため、我が社でも例外なく、セキュリティの強化も情報システム部の大切な仕事になっています。顧客企業からも、パイオニアのサイバーセキュリティの状況について聞かれる機会が増えました。昨年にはCISO(Chief Information Security Officer、最高情報セキュリティ責任者)に加えCIO(Chief Information Officer、最高情報責任者)も加わり、「情報戦略統括グループ」という組織が新設されました。情報システムという観点、ITセキュリティという観点の両方が会社の中で重要視されてきています。

社員のセキュリティ意識向上のため、定期的にITセキュリティ教育を実施しています

ITの最も得意とすることは、「スピードを上げること」と「品質をあげること」に尽きると思います。スピードとはもちろん業務スピードです。プロセスの自働化もこれに入るかもしれませんが、複雑で高度な処理はITを活用して速度をあげていく。品質はセキュリティもそうですし、システムやプログラムは言われたことを確実に間違えずに繰り返し実行できる品質が必要とされます。それを如何に最大化し、如何にみなさんに実感していただけるか。それを一番に考えつつ、どう貢献していけるかを突き詰めていくスペシャリスト集団になっていければと思ってます。

 今、取り組んでいる課題

──事業改革の根の部分を担う新規システムづくり

ITシステムは、業務を楽に進められるように導入されます。

販売部門のシステムであれば自分たちの受注がどれくらい来ていて、それがどれくらい売れたのかを把握、管理することを楽に行えるシステム。
財務部門であれば財務諸表に必要な社内のデータを集めてこれるようなシステム。
それぞれの部門が最も仕事をしやすい形となるように必要なデータはそれぞれで集め、あえて表現をするならば、"個別最適”で作られてきました。

もちろん、それがいい場面もありますが、結果、同じような作業を複数部門で行っていたり、隣を見ればあるデータを個別で作り上げていたり、いろいろな非効率が発生してしまいます。何かをやるにも時間がかかりますので、昨今の時代のスピードに追従できなくなってきてしまっています。

ちょうど今、販売系の部門で主に使用するシステムの刷新を行う大規模なプロジェクトが動いている最中なんです。「MAKE ONE プロジェクト」といって、これまで製品販売にかかわる部署、財務を司る部署、製品物流を担う部署など、複数部署においてそれぞれの仕組みが複雑にからみあっているものを、中心にデータ基盤を据え、その周りに機能ごとのシステムをおいたシンプルなネットワークにしていこうというもの。各部署が行った業務データが集められ、集められた業務データの分析を行い、その分析結果から事業に必要なネクストアクションを導き出して世の中の変化に柔軟に迅速に対応できるようなシステム基盤の構築を目指しています。

「データ」を業務やビジネスの中心においた新たな業務プロセス、まさにデジタルトランスフォーメーションを実現していけるような仕組みづくりを考えています。

現在は外部スタッフも含め総勢25名以上で取り組んでいるプロジェクトですが、まだ始まったばかりです。これから本格的に進んでくるにしたがって、もっと多くの方に参加していただくことにはなると思います。仕組みの導入にあたっては会社の競争力となる部分は自社に残しつつ、外のパッケージに乗せられる業務は標準化してシステムを使い倒していく形で進めていますが、これがまた言うは易しとはよく言ったもので、生みの苦しみも伴います。それに負けず、メンバー一丸となって進めていきたいと思います。

この仕事のやりがい

──成果に対する、このうえなく率直なフィードバック

この部署の大きな特徴としては、“社員がお客さんである”ことが挙げられると思います。私は別の部署での勤務経験もありますが、そこで“お客さん”にあたるのは、納入先やクライアント企業だったりサービスを利用する個人であったりと、パイオニアの社外の人たちです。しかし我々にとっての“お客さん”は、それがもっとも近いところにいる同じ会社の人間です。
 
いちばん身近にいるからこそ、こちらがやったことに対するレスポンスはとても早いし、身内であるゆえに反応は良くも悪くも正直。使いにくければ遠慮なく「使いにくい」というフィードバックが返ってきます(笑)。そんな中で、心から笑顔になってくれたり「便利になった」と感謝してもらったりしたときは、やはり喜びが大きいですね。
 
また“パイオニアの情シス”の特色についてお話ししますと、バックオフィス系の部署とはいえ自由度が高く、新たな取り組みも前向きに進めていけるのは、なかなかほかにはない点かなと思います。ITに絡めたことであれば自分で率先して行える風土がありますし、今は会社としてまさにそんな人材を求めているときでもあります。仕組みが止まらないようにすることは当然求められますが、社員に対して積極的にシステム改善を提案したり、そのシステムづくりに率先して取りかかったりできる土壌が整っています。

どんな人が向いている?

・改革マインドのある人
・人との対話が好きな人
 
パイオニアにはその社名の通り、非常に自由闊達な社風があります。それは情報システム部においても同じで、ブレイクスルーとなるような発想ややりたいことに取り組めますし、後押しもしてくれます。また、現在動いている「MAKE ONE プロジェクト」でもそうですが、システムを構築していくには、さまざまな部署の人たちとディスカッションをしないことには始まりません。対話や交流を楽しみつつ一緒に考えて、そこにITスキルを乗せて改善策を出せる方と一緒に働けたらと思います。


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