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未知を既知に ~「愛社精神」ならぬ 「愛社員精神」で“個”と“全体”をつなぐ社内広報 ~

パイオニアは、モビリティ領域におけるさまざまな課題を"モノ × コト"で解決するソリューション企業への変革を推進しています。
当記事では、パイオニアの社内広報の取り組みをご紹介します。

今回話を聞いたのは……

藤田 彩
経営戦略本部 マーケティング統括グループ 
コーポレートコミュニケーション部 広報課
1996年入社


こんにちは!パイオニア本社で社内広報を担当している藤田です。ここ数年は1人体制で頑張っています!

今回は、社内広報の役割の中でも特に、
  パイオニアはこんなことをしている会社で
  そこに携わっているこんな仲間たちがいる

…を社員に知ってもらうための取り組みについて、担当としての想いと共にご紹介します。

“好き”の前には“知る”が不可欠

何事もそうだと思いますが、好きだなと思ったりファンになったりするには、たとえそれが“ひと目惚れ”の場合であろうとも、見る・触れるといった“きっかけ”がありますよね。一方で“食わず嫌い”という言葉もありますが、食べて/見て/行ってみたら実は好きな味/もの/場所だった、今まで知らなくて損した!というもったいないケースも結構あるわけで、要するに、知らないところからは本当の好きも嫌いも生まれないんですよね。
 
自分でもよく経験してきたこととして、たとえば社内で同じフロアにいる他部門の人で、「顔はよく見かけるけど名前は知らないし話したこともない=“知らない人”」という存在が、何かの折に一度言葉を交わしたことをきっかけに、次からは会うとニッコリしたり挨拶したりする間柄になったり、何か困ったときはあの人に聞いてみよう、という存在になったりします。お互いを隔てている“壁”が低くなったり取り払われたりして、「よその人」と思っていた人たちのことを「いつもあそこで頑張っている人たち」と思えるようになるものです。

仲間の存在を実感する

もう少し俯瞰で見てみると、企業には役割の異なるグループ会社だったりたくさんの部門だったりがあるので、すべてを分かり合うことは正直言って不可能です。でも、それぞれがどんな想いで・どんな苦労をしながら・どんなことに取り組んでいるのかを少しでも“知る”ことで、縁遠い部門であっても〇〇部とか〇〇課といった“ラベル”ではなく生身の人間の集まりとしてお互いを認識できるようになりますよね。その結果、「彼らは彼らの持ち場で頑張っていて、自分と同じく“チームパイオニア”の一員だよな」とか、「パイオニアはこんなイイものを出しているんだな/こんな大事な取り組みをしているんだな」と感じることができて、会社と自分、他部門と自分の心理的な距離が縮まるだろうと思っています。
 
 もちろん、社員同士がお互いの距離を縮めて応援し合わなければ絶対にダメかというと、必ずしも全員にそれを求めるものでもないと思います。「自分がやるべきことに全力で向き合って貢献していれば十分、よそはよそ、うちはうち」という考え方の人もいるでしょうし、その方が力を発揮できるならばそれでも良いと思います。ただ、「組織は人と人の集まりで、1+1が3にも5にもなり得るよね」と考える人にとっては、“仲間”と思える人が多い方が、圧倒的に居心地も良いし仕事もしやすいに違いない、というのが私の考えです。

仲間の頑張りを知ってもらうツールとして

そんな想いを胸に、パイオニアグループ内に発信しているものの代表的な広報物として、「Spirit」と「Pioneer News」があります。
 
Spirit】は、創業時から80年以上、姿を変えながらも刊行し続けている冊子型の社内報です。パイオニアは昔から「開拓者精神=Pioneer Spirit」という言葉を大切にしているので、この名前もそこから来ています。数十ページあった時代や毎月発行していた時代もありましたが、現在は基本的に8ページで年4回の季刊、紙印刷とe-bookの併用です。社長メッセージに加え、毎号3つほど特集を組んで、グループ会社や事業部門・間接部門の取り組み、新商品などを紹介しています。なるべく各部門のメンバーに登場してもらうことで、現場の肉声のようなものを読者に届けたり、読者からの反響や応援がそのメンバーや部門に寄せられたり、というのを狙っています。企業によっては、テーマに沿った記事を外部ライターさんに書いていただくページなどを織り交ぜるケースもあるようですが、「Spirit」は伝統的にすべて自前で執筆しています。

社内報「Spirit」

【Pioneer News】は、もっとライトに部門の取り組みをニュース記事として発信するもので、毎週1~2件のペースでイントラネットに掲載しています。展示会出展、セミナー開催、ビジネス獲得、出荷式、表彰、入社式、中途入社の社員紹介、社会貢献活動、部活動、etc.―――基本的に「来るもの拒まず」の精神で広報しています。写真付きで3段落構成という定型スタイルにして、「今週は出すものが無い、、(汗)」とならないようコントロールしています。イントラネットの仕様で読者が記事に「いいね!」をポチっとできるのですが、実はこれまでに3ケタのいいねが付いたのは1度しかありません。今後はコンスタントに3ケタ規模の社員が、記事に登場する部門や人に対して「いいね、頑張ってるね!」を表明し合うような場にできればと思っています。

社内イントラ「Pioneer News」

これら2つの他に、【週刊Pioneer News】という、毎週水曜日に全グループ社員宛てに配信しているメールマガジンがあります。イントラネットに掲載しただけでは気づいてもらいにくい「Spirit」や「Pioneer News」を確実に読んでもらうため、その週のプレスリリースやパイオニアが取り上げられた外部記事のリンク、部門からのお知らせなどと共に届けています。すべてのリンク先を読み込む時間まではなくても、項目にザっと目を通すだけで自社や他部門の直近の動向を知ることができますし、興味を持った項目があればリンク先まで読みに行くことで、より深く理解したり、仲間の頑張りを感じ取れたりする、そんな“きっかけ”の役割を担ったツールです。

社内広報の役割は、組織人としての”栄養補給”

いずれの広報物も、アンケートで時折「他部門の取り組みを知ることができるので興味深く読んでいます」や「中途入社なのでパイオニアのことを知るために全部読んでいます」といった嬉しいコメントをいただくので、それを励みに準備しています。とかく目の前の業務や自部門が直接関係する分野のことにしか関心が及ばなくなりがちではありますが、週に1度、「週刊Pioneer News」が届いたその時だけでも、周りの仲間たちのことに関心を持ってみる――それは単に”情報”のインプットということではなく、組織人としての栄養補給のようなことなのかな、と思っています。
 
私自身は、取材で直接お話を伺った際などに、「今まで出会ってこなかったけれど、ここにもこんな素晴らしいパイオニア人がいてくれたんだな♪」と感激することの連続です。昔から、パイオニアの一番の魅力は「人」だと思ってきましたし、転職して外の世界を知った仲間たちも「やっぱりパイオニアはいい人揃いだったわ」と口を揃えます。一人でも多くの人に、私同様「良い仲間に恵まれているな」と感じてもらいたいですし、頑張っている人のことは広く社内に知らしめたい、そんな想いでこの先も広報活動に取り組んでいきます。

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